マンガ原作の話
- 作者: 大石賢一
- 出版社/メーカー: 彩流社
- 発売日: 2009/04/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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マンガ原作者ってなんでネタが尽きないんだろう?というのが常日頃、疑問だったので、読んでみました。
この人の場合、原作を書く作業をルーティン化して、量産できるシステムをつくっているようです。主人公はこういう人にする、脇役はこうする、見せ場はどこにもってくる、という方法論がガチガチに固まっている。すごいなー。これならネタが尽きないのもわかる。
ただ、この本に書かれているのはマンガの量産の仕方で、量を求めるために特殊な要素が介入しないよう調整しちゃってるんで、この方式でつくれるマンガは、どうしても似てくるでしょうね。ストーリーもキャラクターも、ある種の枠に当てはまるような、一定のものになると思う。実際、見本として載っているマンガが、そういうタイプの作品だ。小学館の雑誌によく載っている、安定型の一話完結マンガ。
そういうマンガ以外の原作はどうつくられているのかっていうのも、気になるなぁ。ほかの本も読んでみようかな。