冷たい校舎の時は止まる

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

上下巻で合計約1,200ページ。そのほとんどが高校生の心情の描写。辻村さんは、人の小さな悩みを丁寧に書きたいんでしょうね。俺がいままでに読んだ彼女の本はどれも、悩みごとの丁寧な描写と、ちょっとしたミステリー的仕掛けでできていた。や、この人の書くものに、ミステリー的な部分はいらないんじゃないかな。それがないと、エンターテインメント性が欠けて、商売として成立しづらくなるのかな。