タックスペイヤー

マジックがCマーチン・ゴータトに対するマヴスからのオファーにマッチ。ゴータトとの再契約を結びました。マジックはゴータトを残留させるとラグジュアリー・タックスの制限額を大幅に超過するため、マッチしないものとみられていましたが、大方の予想に反して、攻勢に出た模様。
いやー、攻めましたね。昨季のファイナル出場を受けて、いまが勝負どきだと考えたんでしょう。マジックはカーター獲得、ブランドン・バス勧誘に続いて、早くも3つめの動きです。すごい。
いっぽうのマヴスは、バスをあきらめてゴータトにいったのに、ゴータトまでマジックに奪われてしまいました。あちゃー。これはさすがに予想外の動きだろうから、マヴス首脳陣はてんやわんやでしょうね。大変だ。
契約は、既報の通り5年3,400万ドル。マヴスが払うぶんには高くないけど、ハワードのバックアップとしての契約だと考えると、ずいぶんな大盤振る舞いになりますなぁ。やー、これはちょっと無理しちゃったんじゃないかねぇ。大丈夫かな。
オーティス・スミス:マジックGM「いいビッグマンがいたらキープする。それはNBAの鉄則だよ」
強気のマジック首脳陣に対して、ゴータト本人はひどく落ちこんでいるようです。昨季の70万ドルから大幅な昇給になり、なおかつ長期契約が保証されたわけですが、先発出場のチャンスを失ったことが悔しい様子。代理人が苦渋のコメントを発表しています。
ガイ・ザッカー:ゴータト代理人「彼が本来の力を発揮し、優れたプレイヤーになるための、確かなチャンスだった。我々はオーランドにオファーにマッチしないよう、要請していたんだ」
ま、しょうがないですね。

オーランド・マジック

  • 1 ジャミーア・ネルソン、AJ
  • 2 ヴィンス・カーター、レディック先生
  • 3 ラシャード・ルイス、ピートラス、ジェレミー・リチャードソン
  • 4 ライアン・アンダーソン、バス
  • 5 ドワイト・ハワード、ゴータト
  • HC スタン・ヴァン=ガンディ
  • 指名なし

主力の大半が3〜4年契約。当分の間、このメンバーで戦うということですね。やー、ゴータトに払いすぎだなー。12-13年シーズンなんて、ハワードとゴータトだけで2,700万ドルですよ。ゴータトを何分出す気なんだろうねぇ。成長著しいセンターをキープしたくなる気持ちもわかるが、40分近く出るエースの控えに3,000万ドルはないな。これ、ゴータトを引き留めてから、トレードで放出して見返りを得ようっていう作戦なんじゃないすかねぇ。再契約直後ってトレードできないんだっけ?やー、これはほんと不可解な動き。
ゴータトとの契約以外は、今オフのマジックは絶好調です。昨季のプレイオフ要員だったオルストンはあっさり放出。決勝のレイアップをはずしたコートニー・リーも出して、もっとわかりやすい得点源を連れてきています。ヴィンス・カーター。マジックではサード・オプションかな?それなら彼もやりやすいんじゃないすかね。緊張しないし。これはいい補強。ついでにライアン・アンダーソンをとれたのも大きいと思います。4番のスターターは、しばらくはバスがつとめるかもしれませんが、じきにアンダーソンになるでしょう。
ゴータトは、ハワードと併用してツインタワー的に使うならわかるけど、本当にベンチに入れておくのだとしたら、過払いだと思います。今後数年の補強策にも影響する一手なのに、見返りが少ない。意地をはっちゃったんじゃないかなぁ。15分6p6rとか、そんなもんだとしたら、それで700万ドルはきつい。やー、これはヴァン=ガンディの腕のみせどころだな。