ポール・ニューマン

週末に2本、映画のDVDをみました。スティングとブロークバック・マウンテン。以下ネタバレあります。

ひとつめはブロークバック・マウンテン。カウボーイ2人の友情と愛情を描いた映画です。結婚を間近に控えた男イニス・デル・マーが、自宅を離れて山で羊飼いの仕事をしているときに、同僚のゲイ、ジャック・ツイストと関係をもち、彼に恋をしてしまう、というお話。
やー、ヒース・レジャーの役柄イニスがひどかったひどかった。ゲイに誘われて手を出しておきながら、その後「あれは一回限りだ」と相手を突き放す。でもいろいろあって離れて、再会したときには小走りで「ジャック・ザ・ウェルカム・ツイスト!」と大はしゃぎ。それなのに、ジャックから2人で牧場をつくろうと切り出されると「無理、まじ無理」の一点張り。そんでジャックが愛想を尽かせて他の男と寝たらキレる。キレ返されたら膝から崩れ落ちて泣く。
いやー、なんて身勝手な男なんでしょうか。もう途中から「ヒースは次にどんなひどいことをするか」ということに注目してしまったよ。すごい役柄。や、これもダークナイトといっしょで、ヒース・レジャーの映画ですね(違)や、おもしろかったです。
まぁ、簡単に言ってしまえば、愛人をつくって破滅する男の話なんだけどね。それがカウボーイ文化のなかで、ゲイの愛人をつくった場合だと、こうなるということですな。や、社会は人間にいろんな顔をつくらせるね。難しいことだ。
スティング [DVD]

スティング [DVD]

ふたつめはスティング。みたいみたいと思っていながら、まだみていなかったもの。詐欺師の話です。詐欺師がギャングをだましてギャフンといわせるお話。おもしろかった!嘘つきまじアガる!(´Д`)
やー俺、ポール・ニューマンの映画をちゃんとみたのは初めてかも。彼は大詐欺師の役です。若い詐欺師のロバート・レッドフォードがギャングににらまれて困っているところを、ニューマンが助ける。そして彼ら2人のコンビネーションで、ギャングを手玉にとる。
や、出てくる人のほとんどが詐欺師と悪党なんで、みていると、誰が誰を騙しているのか、だんだんわからなくなってきます。中盤から終盤にかけて、騙し合いが続いて盛り上がっていって、最後の最後にどかーん!と決着する。見事な映画でした。こういうの大好き。
ニューマンは酔っぱらいのふりをしたり、ポーカーでいかさまをしたり、競馬屋になったりして、大車輪の活躍。嘘を嘘でぬりかためて大嘘をついているのに、しれっとした顔でかっこつけてるのがたまりませんでした。人の名前をわざと間違えて相手を怒らせるのとか、よかったなぁ。いやー、やっぱり世の中でいちばんかっこいいのは嘘つきだね!(違)あらためて思いましたよ。これからもたくさん嘘をつこうって(殴)そんな素晴らしい人生訓を教えてくれる映画です(嘘)