手塚治虫は止まらない
- 作者: 手塚治虫
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1992/07
- メディア: 単行本
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- 作者: 手塚治虫
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1992/08/01
- メディア: 単行本
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著名な作家が、ばるぼらという名の破天荒な女性に惹かれ、彼女から逃れられなくなる、という話。
基本的には作家とばるぼらの関係を描いているだけなんだけど、まー、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、忙しいマンガでした。
特殊な性癖をテーマとしてはじまって、それがいつの間にやら芸術の女神の話になり、気がつくと黒魔術の組織が出てきていて、もうなにがなにやら。異形のものに創作意欲をかき立てられる作家、というものを描きたかったのかねぇ。
とにかく異様だってことはわかるんだけど、題材は次から次へと変わるし、ストーリーもあさっての方向にすっ飛んでいくんで、まったくついていけませんでしたよ。手塚先生の異常なスピード感に、めまいがしたね。話の構成をあまり気にしないで、異常性を求めて突っ走っていく感じでした。やー、天才は怖いね。
図書館でブラックジャックや火の鳥を読んだ子どもが、その流れでこれを読んだら、人間には意外な一面があるんだってことに、なんとなく気づくだろうねぇ。手塚治虫って深い!って思うんだろうなぁ。