2008年の10曲

今年もやっておこう。こういうのを継続しておくと、音楽への思いがより深くなっていくからね。

• Vampire Weekend「Mansard Roof」
• 湯川潮音「風よ吹かないで」
• R.E.M.「Living Well Is The Best Revange」
• 鈴木慶一 produced by 曽我部恵一「おー、阿呆船よ、何処へ」
• Jason Mraz「I'm Yours」
• SPARKS「Good Morning」
• sigur ros「Inn Mr Syngur Vitleysingur」
• くるり「京都の大学生」
• エレファントカシマシ「新しい季節へキミと」
• 矢野顕子「変わるし」

• 2008年初頭はヴァンパイア・ウィークエンドばかり聴いていた。雑多で賢く、楽しい音楽。来年はフジに来てほしいね。
• 潮音ちゃんはコンサートが誠実でよかった。媚びない歌姫ってのは、美しいものですな。媚びないし、客の裏読みとか、下心とか、そういうものを必要としない。
• R.E.M.はライブでみられなかったのが残念。新譜はライブっぽく、勢いのある構成で聴きやすかった。だからこそ、ライブでなぁ。Living Well Is The Best Revangeってのは、アメリカでは一般的な言い回しのようなんだけど、R.E.M.のスタイルにぴったりでいい曲名だと思う。
• 鈴木さんはフジロック、ワールドハピネスでのライブがよかった。オウライ船長〜♪のテーマにのって愉快にはじまり、自動販売機のオフィーリア、曽我部の浜辺をはさんで、壮大なラストへ。ワールドハピネスで曽我部が言った「慶一さん、めっちゃいい風吹いてきましたよ！」って一言が印象的。ほんと、いい風のようなライブだった。
• ムラーズは今年も軽快で素敵だった。グリーンステージにでーんと座って、ムラーズを聴きながら昼ビール。これぞ夏って感じだった。爽快。
• スパークスはフジロックのベストアクト。熟練の妙技をたっぷりと楽しませてもらいました。裏声で美メロで変態でポップ。完全にノックアウト。素晴らしかった。夜中の苗場を酒片手にふらふら歩いて、最後に行き着いたオレンジコートで、ほろ酔い気分で素晴らしいショーをみて終演。いい夜だった。
• シガーロスは以前、225がいい、いいと言っていたのを思い出して、タワレコで試聴してみたら、本当によかった。空気を感じさせる音楽。週末の朝に窓を開けて、シガーロスを聴きながら洗いものをするのが、この夏の習慣だった。
• くるりは今年はおとなしかった。昨年末の横浜があまりにも大きくて、次の一手を打つまでに時間がかかったんだろうね。新曲のなかでは、リキッドルームで聴いたちんぼこの歌（違）が今年のベスト。
• エレカシはチャボとの対バンがすごくよかった。テレビに映る戯画化された姿とは本質的に異なる、おぞましいものが現場にはあった。ライブ後、数日間、春夏秋冬彩るという歌声に頭を支配された。
• 10曲目は矢野さんの変わるし。英語版はNothing Ever Stays The Same。いい言葉だね。changeじゃなくて、not sameなのがいい。世の中、変わらないものなんてないんだよな。くるりは変化に体ごとつっこんで、びしょぬれになりながら先に進んでいくタイプだと思うんだけど、それに対して矢野さんは、おおらかに笑いながら、変化を正面からみつめていらっしゃる感じがする。表現の仕方はだいぶ違うんだけど、やっぱり似ている。変わるし、岸田がカバーしたらおもしろいんじゃないかなぁ。彼にはないやわらかさが出そう。まぁ、その前に矢野さんの歌を聴かないとね。や、明日のライブが楽しみです。
• 最後に、今年出た曲じゃないけど、よかったもの、よく聴いたものをいくつか。

• くるり「ブレーメン」
• 忌野清志郎 & NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS plus 仲井戸“CHABO”麗市「雨上がりの夜空に」
• Sly & The Family Stone「Stand!」

• まずはブレーメン。昨年末の横浜以来、この曲は一段と大きな存在になった。フィルハーモニック・オア・ダイのブレーメンも最高だった。くるりらしさを備えたまま、強さももちえた曲。この曲の高揚感や推進力は、今後もまったく衰えることなく、響き続けると思う。今年いちばんよく聴いた曲。
• 清志郎＠武道館は感情的なライブだった。チャボの登場シーンが忘れられない。フジロックでもう一度みられると思ったが、残念ながらみることができなかった。秋にチャボがチャボバンドで雨上がりの夜空にを歌ってくれた。来年か再来年に、グリーンステージでみんなで聴けたらいいなぁ、と思う。
• スライまさかの来日。結局、ライブの大半はイスに座ってぐるぐる回っているだけだったけど、スタンドの歌い出しには観客の心を震わせる、音楽の魔力がこもっていた。スライ・ストーンはやっぱりすごかった。
• ってなわけで、今年も一年をざっくり振り返ってみました。今年はあまりライブに行かない一年だったね。最近は小さな会場には足が向かなくなってきた。大きなイベントでざっくり楽しむっていうのが、生活にあっているのかもしれない。まぁ、人間変わるしな。や、来年はくるりのデルタ音源化が楽しみです。シングル発売、アルバム発売、全国ツアーっていう流れになりそうですな。ここまでなんの発表もないってことは、来週の廉価版は、ただの年末商戦対策なんだねぇ。残念。年内に一枚出るかと思ったが。とりあえず今年いっぱいはブレーメンを聴き倒して、のんびり暮らそうと思います。みんな今年もいろいろおもしろい音楽を教えてくれてありがとう。また来年もよろしくね。来年はみんなでブラーをみにいきましょう！ブラーを！
• ブラーが苗場に来てくれるように祈りつつ、屈指の名曲パークライフを紹介して終わります。ブラーまじアガる！(´Д`)