FUJI ROCK FESTIVAL '07

3日目。前夜の深酒&酩酊&泥酔&徹夜がたたって完全に二日酔い。でもそれはまぁ慣れたもので、水1杯飲めば復活です。俺、朝強いからね。7時に起きて朝風呂につかって、9時前にごはん。朝食は煮物・漬物中心で、前日とは違うメニュー。味噌汁の具もちゃんと変わってた。やー、いい宿だったなぁ。感謝感謝だね。食後、みんながだらだらしてるなか、俺はひとりでポール・スティールにむけて出発。なんだかんだで音楽好きな俺。

PAUL STEEL

やー、よかったよかった!よかったよ!!ポールはギターピアノボーカルのもじゃもじゃ頭の青年で、MIKAちゃんみたいなポップソングを楽しそうに歌い踊ってました。ポールのほかにギター、ベース、ドラム、コーラス2人。朝いちだったせいか、音はいまいちだったけど、演奏が楽しげで、曲もカラフルで、とても楽しかった。前のほうにいってひとりで踊りじゃくっていたら、そのうち横で座ってた人も踊るようになって、にこにこしてしまいました。ポールはライブが素晴らしかったから音源買おう。

THE WOMBATS

ポール後、一度レッドを出て飲食ブースへ。午前中は空いてるねぇ。朝食べたばかりで食欲はなかったので、ビールと梅酒を購入。レッド前のブースに梅酒バーがあるのな。知らなかった。酒を両手にもって再びレッドへ。うしろに座ってウォンバッツ。明るい色のTシャツを着た3人組。まずマイクの前に全員で立って、アカペラで「よこそー♪よーこそー♪よーこーそー♪」「ザ・ウォンバッツ・ショ〜♪」て合唱。うえーいアガるね!ナイスパフォーマンス!そんなことするから歌のグループなのかと思ったら、ライブはじめたらふつうのロックバンド!ギター、ベース、ドラムのスリーピースでした。やー、若くてノリのいいバンドだったね。楽しかった楽しかった!ポールもウォンバッツも、音楽を楽しんでいるのがなによりよかったなぁ。

ドラゴンドラ

ウォンバッツ途中でみなさんと合流。今年二度目のドラゴンドラへ。3日目はちょっと曇ってて残念だったね。DGDの速さにはアガったけど、山頂の寒さにびびってサガりました。なにあの寒さ!途中で霧だか雲だかわかんねえ白い霞におおわれたりして、初日とはぜんぜん違いましたよ。やっぱ山頂は晴れた日にいくもんだねぇ。
この日は動物ジェスチャーゲームをやってましたよ。ハイジがテーマを出して、動物がジェスチャー。観客が答えを当てて、あってたらプレゼントがもらえるしくみ。ただし、河童はジェスチャー苦手。モグラは得意。なぜそんなキャラクターづけを!(笑)や、河童はほんとうにへたくそで、河童より当てた人のほうがすごい感じでした。モグラは確かにじょうず。クララが立った瞬間の再現度なんてかなりのもの。あと「ダイハード4」をジェスチャーできてたのもびっくり。モグラすげえ。このジェスチャーゲームで、トリさんが「紙芝居」を当ててTシャツをもらってました。フジロック03の山頂Tシャツ。拍子木を打つ身振りと四角いなにかを示すジェスチャーで「紙芝居」って、トリさんすげえな。
ジェスチャーゲームのあとは紙芝居。俺はその間にドラゴンステージでTシャツ購入。去年に引き続き、今年も俺は山頂Tシャツです。明るい黄緑。すごくいい。紙芝居の途中で、そろそろMIKAちゃんにむけて下山しようってことになって、ゴンドラへ。やー、今年も山頂は最高だった。また来年!

MIKA(ベストアクト)

3日目にして、ついに本格的な雨が。グリーンでMIKAちゃんを待つ間、雨に降られてみんなポンチョモードに。ハイネケンを両手飲みしながら雨を受けてたら、体がえらく冷えた。うえー。いま思うと、このへんから体調が下降しはじめたんだろうなぁ。
MIKAちゃんは定刻通りに登場。なんだそれ!ってくらいほっそい青のジーンズ?ジャージ?に、真っ白なTシャツ。スキップするようなテンションでふわっふわして入場ですよ。うわー楽しそう!(笑)1曲目はRelax,Take It Easy。昨日のイギーのことでしょうか(違)MIKAちゃんはハンドマイクを持って、フレディばりのポーズで「アーーーーーーッ」って熱唱!うわースターだスターだ!この人スターだ!ってまじアガり。リラックス、テイキッティーーイーージーー♪ってものすごく丁寧な発音!
そのあとのビッガール、ユーアービュリッホー♪もきれいな発声。発音も丁寧だし音程もきちんととるから、アレンジもじょうずで、なんともはや、新人離れしたステージングでしたよ。3曲目のマイ・インタープリテイションなんてもう完璧。歌い手としての基礎ができているんだろうなぁ。やー、素晴らしかった。あんなに流麗に歌える人、あんまりいないよね。マイ・インタープリテイションとビリー・ブラウンはピアノを弾きながら美しく。MIKAちゃん、ピアノも似合うなぁ。
中盤は一転して、スタッキンザミドル、リンリン、ユーリズミックスカバーと、力の入った展開。ユーリズミックスのときに「Jump!Jump!」って客を煽っていたような気がしたんだけど、どうだろう。俺は跳びました。このあたりで、はしゃぎすぎたMIKAちゃんはTシャツを脱いで上半身裸に。うえー。なにそのサービス!(違)でも脱ぐだけじゃなくて、替えのTシャツを着るのね(笑)着替えるときも笑顔で楽しそうだったなぁ。やっぱライブを楽しんでる人をみるのは楽しいね。MIKAちゃん最高。
ラストはラヴトゥデイ、グレースケリー、ロリポップと怒濤の3連発。ラヴトゥデイのイントロがアレンジされてて一瞬わからなかった。もとのやつを聴きたかったな〜。難しいのかねぇ。でもeverybody's gonna Love Today、Love Today、Love Today!ってみんなと踊りじゃくって最っ高に楽しかった!グレースケリーはMIKAちゃんのMCで途中の「Hum〜〜」をみんなで練習してからスタート。すごいところを練習させるのな(笑)これまたeverything more〜♪を大空の下で聴けて大満足ですよ。グレースケリーはほとんどアレンジなく、そのまま。たーのしかったー!!りさっぱちといっしょに「んーー!」って握りこぶし振ったった!やーもうMIKAちゃん最高!MIKAちゃん最高!グレースケリーで終わるかな〜と思ったら、最後にロリポップもやってくれた。しかもゲストで女の子と動物たちが登場(笑)ものすごいごちゃごちゃ感!しかも動物たちが全然メルヘンじゃなくて、なぜかひざ蹴りを入れたりぐちゃぐちゃからみあったりして、意味のわからない混乱ぶり!(笑)あれはいったいなんだったんだろう。

  • 1. Relax,Take It Easy
  • 2. Big Girl (You Are Beutiful)
  • 3. My Interpretation
  • 4. Billy Brown
  • 5. Stuck In The Middle
  • 6. Ring Ring
  • 7. Sweet Dreams (Are Made Of This)
  • 8. Love Today
  • 9. Grace Kelly
  • 10. Lollipop

やー、MIKAちゃん楽しかったな〜。リラックスで声を聴かせ、ビッグガールとマイ・インターブリティションで歌を聞かせ、スタックやスウィートドリームスでは踊らせて、最後は騒いでフィニッシュですよ。素晴らしい演出ぶりだね。ぜひまたどこかでみたいなぁ。京都音博出てくれないかなぁ(無理)

THE SHINS

MIKAちゃんで俺のフジロックはおおむね終了。あとは上原ひろみクラムボンで流そう流そうと思いながら、ヘヴンへむかって歩きはじめたのだけど、そこで大きな落とし穴が。MIKAちゃん人気で満員になったグリーンの観客が、その次のジョス・ストーンを待たず、大挙してヘヴン方面に移動を開始。遊園地〜ところ天国あたりにものすごい人の波が。うえー。なんてことだ。動けない……。上原ひろみ→ジョナサン→シンズの予定だったんだけど、オレンジについた時点で上原ひろみのライブは30分以上経過。しかも混んでて落ち着かず、すぐに退避。このままではクラムボンに入れないのでは?と不安になり、ジョナサンもあきらめてホワイトに前乗り。シンズのラスト2曲、座って聴きました。やー、フジロックは毎年どこかの時間帯で渋滞が起きるよねぇ。ジョス・ストーンがあんなに人気がないとは。びっくりした。グリーン、どのくらいの人がいたんだろう。やー、グリーンで誤算があると会場各地が埋まっちゃって大変だね。

clammbon

というわけで、シンズからクラムボンまで座り待ち。3日目は雨で寒いうえに、座ったり並んだりが多くて、すっかり体が冷え切ってしまいました。クラムボンはさすがに人気で、開演15分くらい前からスタッフが場内をまわって、座ってる人を立たせてましたよ。はじまるころにはホワイトが満員に。そしてミトくんボーカルのダンスチューンでライブスタート。やー、相変わらず笑顔のバンドだねぇ。歌も曲も演奏もとくに好きじゃないんだけど、あの雰囲気はすごく好きだ。1曲目はぜんぶ打ちこみで、3人とも立って踊ってました。2曲目からは演奏。新しいアルバムの曲中心。中盤で、新潟の震災にあった人のために演奏しますっつってバイタルサイン。ミトくんのまっすぐなMCがよかった。祈ることは自由だ、って。クラムボンは自分たちの手に持てることだけをやってる感じがしていいね。体と言葉と音がちゃんとひとつになっている。個人的には、言葉や音が破裂してしまいそうなライブのほうが好きなんだけど、クラムボンもやっぱり好きだ。素敵なライブだった。

黄金の手

クラムボンが終わって動きはじめたときに、自分の体の異変に気づく。なんか妙に寒い。そしてのどが痛い。か、風邪??精神的にも寒気が走り、あまり動きたくない感じになってきました。とりあえず暖をとろうと思って、飲食ブースへ。アバロン裏の丘でタイラーメン。いちおうあったまったけど、やっぱりなにかやばい感じ。そのままアバロンに動いて、黄金の手。プロフィールをみて気になってたバンド。
黄金の手は、甲高い声のフロントマンと、もじゃもじゃでめちゃくちゃなギター、アコーディオン、ベース、ドラム、パーカッションの大所帯。ボーカルの女の子が妙なテンションでおもしろかった。1曲目から「あなたも人間、あなたも人間、あなたも人間」て、うわごとみたいな歌。まだそんなテンションじゃないはずなのに、ギターは転げ回ってるし、ボーカルは舞台女優みたいに変な動きを繰り返してるし、どうしたいのかさっぱりわからない弾けっぷり。曲後には「私たちが誰だかわかる?」「言ってみて?」って謎のMC。そして客が「黄金の手ー」って言ったら、「知ってる人がいた!」って謎の感動。さらに「今日はどこまで音楽につかった?ここ?(腰)ここまで?(鼻)もうこのへん?(頭の上)」って謎のジェスチャー。うえーすごい。なんだろう、これ。

BATTLES

おもしろバンドを目の前にしながら、体調が完全にアレな感じになってしまったので、無念の離脱。黄金の手の途中でアバロンを出て、大混雑のホワイトを抜けながらバトルズを2曲。曲も客もすごいハイテンションでびっくり。あんなに混んでるホワイトをみるのは初めてかも。バトルズってそんなに人気あるんだっけ?よく知らなかったからびびりました。ボアダムスまでを見越した人が多かったのかなぁ。や、すごかった。

フジロック終了

というわけで、最終日は夕方でお開きに。これにて俺のフジロック'07は終了です。やー、今年も楽しかった。もうこれからはフェスはフジだけでいいかもしれんなぁ。音楽と音楽以外のもののバランスが、どのフェスよりも好みだ。山頂の広場や奥地のドラムサークル、ところ天国の川と森、パレスの焼酎屋には、ライブはほとんどないけど、でもすごく楽しかった。タイムテーブルにしばられないで動けるのが、フジのよさだと思うよ。どうしてもみたいって思うのは、1日にせいぜい1組だもんなぁ。それだけ覚えておけば、あとは自由。予定していたアクトを見逃しても嫌じゃないしね。どこにいても楽しいからね。やー、時間の流れがおだやかで、音楽も彩り豊かで、とても楽しかった。今年はレイルロード・アースとポール・スティール、ウォンバッツが発見だったな。来年もぜひまたいきたいと思います。いっしょに楽しんでくれたみんな、ありがとう。またあの山で乾杯しましょう。サンキュー東京ダンサーズ!テイキッティージー!バイバイ!