ゴラン・パンデフ

で、今日は朝からチャンピオンズリーグをみていました。以下ネタバレ。
この「ネタバレ」っていう考え方を、ツイッターはどう処理するんだろうねぇ。自分でリストをしっかり分類して、ネタバレしそうなところを回避できるしくみをつくれば、それでどうにかなるんだろうか。ブログでは、時間が多少ずれても同じ話題で遊ぶことができたが、ツイッターでは、時間がずれるといっしょには遊べない感じがする。同じ時間を遊ぶ、という感じかな。や、難しいね。
今年のチャンピオンズリーグは、バイエルン×インテル@サンチャゴベルナベウ。俺たちのユナイテッドに勝ちやがったバイエルンと、俺たちの宿敵モウリーニョがぶつかるという、なんとも複雑な試合でした。
結果はインテルが快勝。完璧な試合運びでバイエルンを封じました。おそらく、モウリーニョのプラン通りでしょう。試合開始から数分を攻めて、ムードを落ち着かせ、その後、数十分は相手にボールをもたせてカウンター狙い。その時間帯に見事にワンチャンスで1点。あとは守って、カウンターで追加点をとって、試合終了。言うことなし。
インテルは、守れるディフェンダー、崩れない中盤、カウンターのスペシャリストで構成された、現実的なチームでした。守る人も、さばく人も、攻める人も、自信たっぷりに、自分のプレイをしていた。そりゃまぁ、強いですよ。パンデフのカウンターがおもしろかったなー。ボールをもらうと、とにかく動き回ってチャンスをうかがって、相手がぶつかってきたら、うさんくさい転び方でファールをもらう。いけたらいく、ダメならフリーキックをもらうというスタイルで、終始徹底していた。パンデフのインチキカウンターと、ミリートの遅いけど着実に攻めるカウンター、エトーの速いカウンター、スナイデルの強引なカウンターが、それぞれにうまく機能していて、とてもおもしろかった。最終的に点をとったのはミリートだったけど、パンデフスナイデルも得点してもおかしくなかった。やー、ラツィオでひとりでカウンターアタックをしていたパンデフが、インテルビッグイヤー獲得の一翼をになうとはなぁ。世の中本当にわからんね。
バイエルンは、リベリーの不在で攻め手を欠き、ロッベンの切れ味にすべてを託すことに。ロッベンはドリブルもシュートもがんばっていたが、いかんせん、守り固めたインテルを崩すことはできず、完敗。リベリーの代役として左サイドに入ったアルティントップは、予想外によかったけれど、結果が出なかった。ユナイテッドを苦しめたオリッチも、今日は不発。3人とも、カウンターで点をとられるまでは期待に満ちた攻めをしていたが、失点してからは、一気にトーンダウンした。そこで特別な輝きを放つことができなかった。唯一、危険な香りのしていたロッベンには常にダブルチーム(ってサッカーでも言うのかな)がしかけられた。バイエルンは、失点以降、なすすべをなくしていました。さすがはモウリーニョ
インテルも、キヴーがヘロヘロだったり、ルシオが謎の攻め上がりをしかけたりして、スキをみせていたんだけど、そのスキも、サムエルやサネッティカンビアッソがカバーしていた。そつのないディフェンダーが多かったな。前線のミリートも、そつのないタイプだしなぁ。モウリーニョの現実的なサッカーがしっかりと発揮された試合でしたね。キヴーをはずしてスタンコヴィッチを入れるタイミングも絶妙だった。やっぱりモウリーニョはすごい。
モウリーニョはこの試合を最後に、インテルを出て、レアルに向かう模様。ベルナベウで勝った監督が翌年から指揮をとるってのも、また劇的ですね。来年は、ウェンブリーが決勝の舞台になるそうです。そうすると、スペインのチームを率いるモウリーニョがイギリスに凱旋して、そこでファギーやヴェンゲル、チェルスキーと戦うっていうシナリオも書けるわけだな。やー、楽しみだ。