清水直行に拍手を

直行のベイスターズ移籍が決定。数日前から噂にあがっていましたが、まさか本当に移籍するとは思いませんでした。だって出て行く理由がないもんなぁ。チームを10年間支えたエースが、ほとんど見返りのないトレードで放出されるってのは、いったいなんなんだろう。サラリーを抑えたいってことなのかねぇ。うーん。マリーンズはフロントがもうダメなのかもしれない。
直行はチームにいたかっただろうし、ファンも直行が好きだし、これからやってくる若手2人だって、直行の代わりじゃあやりにくいだろうし、もう、このトレードになんの意味があるのか、まったくわからない。直行は、堀や福浦と同じで、絶対に出しちゃいけない人だ。フランチャイズ・プレイヤーをなんだと思っているんだ。本当に。
直行は球団ホームページに「千葉マリンのマウンドからファンの方々の声援を感じながら投げる事が出来たのは本当に幸せな日々だった」というコメントを寄せています。ブログでは「正直千葉ロッテマリーンズを離れる事は残念で寂しいです」と。本人の意志ではないわけですね。
今季の直行は、23試合登板、6勝7敗、防御率4,42。144と3分の2イニングス投げました。成瀬の153イニングスに次ぐ、チーム2位の投球回数ですよ。チーム全体が低迷していたことを考えると、6勝でもけっして悪い成績じゃない。ローテーションを守っただけでも、すごいことだと思う。この成績のどこに放出する理由があるんだろう。
確かにマリーンズは先発ピッチャーが多くて、余剰戦力がいるんだけど、それにしてもエースを出すことはないだろう、と思う。おかしいよなぁ。久保の放出は、彼に出場機会を与えるという意味で、まだ納得できたけど、さすがに今回は理解できない。直行はいま、通算93勝。あと7勝で、ロッテ通算100勝だったのに。なんてこった。
これで来季のローテーションは成瀬、俊介、コバヒロ、唐川、大嶺で回すことになると思います。この5人プラス、小野かな。連戦のときは小野も先発でしょう。上野も先発に回すのかもしれない。やー、このローテに直行が入れば、厚みも出るし、競走意識も高まるだろうし、言うことなしじゃないか。俺にはトレードのマイナス面しか見えない。
直行の、カウントをとる球も見せ球も決め球も速球という、大胆なピッチングを見られなくなるのが、とっても残念です。負けても負けてもへこたれずに速球を投げるってのは、ロッテ伝統の投手像なんだよなー。なんでチームの顔が、こんな形で出て行くことになってしまったんだろう。本当に残念。
まぁでもこれがプロ野球なので、新加入の2人を応援しつつ、直行の今後の野球生活にも、エールを送りたいと思います。どんどん勝つピッチャーじゃないけど、真面目で安定感があって、速球への変なこだわりが最高に魅力的なんで、横浜のみなさんどうぞよろしく。なにはともあれ、千葉ロッテマリーンズのために10年間投げ続けた清水直行に拍手を!