FUJI ROCK FESTIVAL 09

晴れてアガった土曜日。みんなで笑顔でゴンドラに乗って、山頂にいったら、そこになぜかリョウくんがいました。突然背後から「お疲れちゃん!」って言いながら体当たりしてきたよ(´Д`)

ベストアクトは、スペシャルなライブでいつも通りのパフォーマンスをみせてくれたチャボ。彼の担当は「いいことばかりはありゃしない」と「君が僕を知っている」でした。
対照的に、スペシャルなステージをつくりあげたヒロトマーシーもよかった。喪失をはっきりと歌った「Remember You」という歌のあとに、ヒロトは「ロックンロールは死にませんよ!」って言った。彼はあのステージで、清志郎のこともロックンロールのことも、同じように愛していた。
誰にもこびずに、清志郎のためだけに、一生懸命歌った泉谷しげるも素晴らしかった。一番手なのに代表曲を歌うでもなく、感動的なセリフを言うでもなく、ただ歌いたい歌を歌って、言いたいことを言って、去っていった。それが清志郎に届けたいことだったんでしょう。泉谷がひとりで数万人を相手に必死に歌っている姿をみたら、もう泣けて泣けてしょうがなかった。
スペシャル・メッセージ・オーケストラのパフォーマンスは、いちばん大事なものが欠けたまま続くライブで、充実感はまったくなかった。ステージの上の人たちも、観客も、お互いのことをみないで、みんな一生懸命、空の上とコミュニケーションをとろうとしているような、変なライブだった。でも、愛にはあふれていた。
どこにもいきつかない愛が次から次へとあふれて、その愛がこぼれていくさまをみて、みんながぼろぼろ泣いているっていう、感情的な葬式だった。そのなかで、しっかり声をはって「わかっていてくれる」と歌い続けたチャボに拍手。誰よりも強く喪失感を抱いているはずなのに、誰よりも安定しているんだもんな。ブルースだ。かっこよかった。チャボ。