なんという力業
マリオン→マヴスの噂は、ターコルーのラップス入りと合体して、メガ・ディールに。これは驚いた。
まとめます。
- 主役のマヴスは、ラプターズSFショーン・マリオンを獲得。これがメインですね。マリオンはサイン&トレードでの移籍で、5年4,000万ドルの契約を結んだ模様。マヴスにはほかに、グリズリーズからSGグレッグ・バックナー、ラプターズからPFクリス・ハンフリーズ、Cネイサン・ジェワイ、金銭が譲渡されています。
- ラプターズは先日報じられたターコルーの移籍を、このトレードのなかで完了。こちらもサイン&トレードになっているようです。契約は5年5,300万ドル。以前報じられていた額と同じですね。ラップスはマヴスからGFアントワン・ライト、GFデヴァン・ジョージも獲得しています。
- ターコルーを動かすためにトレードに参加したマジックは、礼金としてマヴス、ラプターズから金銭をもらったようです。
- サポート役としてトレードに加わったグリズリーズは、マヴスGFジェリー・スタックハウスを獲得。そして、ラプターズから2巡目指名権と金銭を受け取っています。スタックハウスは来季700万ドルの契約になっていますが、そのうち保証されているのは200万ドルだけなのだそうで、さっそくウェイヴされるものとみられています。
いやー、目がまわるなぁ。GMって本当にすごい。久しぶりにいい環境に移れたマリオンは大喜びです。
SFショーン“ザ・マトリックス”マリオン「いろいろあったけど、おとなしく待っていたよ。とにかくダラスに来ることができてハッピーだ。Jキッドが演出するショウは、みんなに見せ場がまわってくる」
マリオンは独特の言い回しをするから、意味がとりづらいですね。シュートフォームも不思議だし、言葉づかいも不思議。おもしろい人だなぁ。
で、マヴス、ラップスが新戦力を迎えたいっぽう、条件調整のためだけにトレードに参加したグリズリーズは、補強が遅れています。
やー、悪いチームじゃないんだけど、あきらかにベテランが足りないよね。で、若い連中のなかに柱になれるタイプがいるかというと、それもいない。OJが唯一、エースっぽいプレイヤーだけど、彼もけっこう先走るタイプなので、いまひとつ、統率力があるようにはみえない。ブランドン・ロイやクリス・ポールと比べると、やっぱりちょっと頼りない。
若手をほしがっているチームにコンリーかゲイを放出して、1番にベテランをとってくるというのが、てっとりばやい強化法だと思います。本当はビラップスやバロン・デイヴィスみたいな強烈なリーダーがほしいところですね。でも現実的に獲得できるのは、ルーク・リドナー、アンソニー・カーター、アール・ワトソン、チャッキー・アトキンスあたりでしょうねぇ。アンドレ・ミラーがとれればベストなんだけどなー。
AIをとって1番にすえるという説も出ているけど、それをやっちゃうと、OJの成長が止まりそう。AIとゲイ+ガソル+サビートのフロントコートは相性よさそうだけどね。OJとの共存策をどこまで工夫できるかが勝負になるよなー。いっそのこと、AIのために守備的なガードをとることにして、コンリーもOJも出しちゃうってのもひとつの手だと思いますね。カーク・ハインリッヒとか、ジョシュ・ハワードとかをとってきて、AIと組ませればいいんじゃないすかねぇ。そのくらい、ごっそり変えたほうがいいと思う。最近、西がまたえらい競合になってきたからねぇ。AI+守れるSG+若くて身体能力の高いフロントコートだったら、いいところまでいくんじゃないかなぁ。AIとディフェンシヴなセンターとの相性は抜群なので、サビートと組むのは大賛成です。
いずれにせよ、AIには戦える環境にいってほしいですね。強豪のベンチにいるより、40分出て戦うほうが、彼には似合っている。少しくらい弱くても、彼が強くできるでしょう。がんばってほしい。