ベテランの勧誘ならお手のもの

ピストンズFCラシード・ウォレスが同一カンファレンスのライバルチーム、セルティックスに移籍。ラシードはセルツとの会談後、移籍を即決してマジック、スパーズ、マヴスとのミーティングをキャンセルしたそうです。セルツ側はビッグスリーが全員出席して、熱心に勧誘したようですよ。
契約は2年で、1年目がミッドレベル・エクセプションの580万ドルになるのではないか、と報じられています。そうすっと、2年総額約1,200万ドルかな?
やー、こんなにあっさり決めるとは、驚きですな。PFとしてマジック、Cとしてスパーズ、マヴスってのもいい移籍になりそうだけどね。なぜ即決したんだろう。ラシードってKGやピアースと仲良かったっけ?ビッグスリーと2年間対戦してみて、いいチームだと思ったってことですかねぇ。
まぁでも、確かにポポヴィッチやカーライルとはあわないような気もするな。セルツ行きを望んだのもなんとなく理解できる。ヴァン=ガンディならうまく動かせそうだけど、ラシードはマジックよりセルツに魅力を感じたってことでしょうね。1回優勝しているしなぁ。セルツは守備的でラシードのスタイルにあいそうだし。こまかい条件をみていくと、セルツがフィットするってことですかね。

ボストン・セルティックス

  • 1 ロンド、ハウス、プルーイット
  • 2 レイ・アレン、トニー・アレン、ギデンス、ハドソン
  • 3 ピアース、ビル・ウォーカー
  • 4 KG、スカラブリニ
  • 5 パーキンス、ラシード・ウォレス
  • HC グレン“ドク”リバース
  • 2巡目58位:SGレスター・ハドソン(テネシー大学マーティン校)

セルツとしては、理想的な補強になっています。ビッグベイビー、レオン・パウがFAになって、先が読めない状況なので、ここでラシードを獲得できたのは大きい。こうなれば、デイヴィスとパウを呼び戻すことが難しくなっても、無理しなくていい。どちらかをとれれば、もうあとは補強はいらないでしょう。
ロンド放出の噂もあるけれど、今季はこのロースターで開幕を迎えて、2月まで様子見するのがいいと思うなぁ。その時点でうまくいっていなければ、レイ・アレンの放出を考える。彼を使ってプレイオフ進出チームから若手SGをとってくれば、若返りがはかれる。
ビッグスリーがまたうまくまわるようなら、アレンとの再契約交渉をはじめればいいわけですね。来季以降は金額を落としてもらって、1,500万ドルくらいで我慢してもらうと。みんなで話しあって、ピアースもアレンも年俸をさげれば、サラリーはなんとかなりそうな気がする。お金よりケミストリーを優先して、3、4年の間いまのメンツで戦いながら、若手を育てていくってのがベストだと思います。
そういう意味では、優勝を経験したロンドを、気性が荒いというくらいの理由で出してしまうのは、ちょっともったいない。プレイオフ進出が確実視されるくらいの戦力を維持したまま、ロンド、パーキンスを核としたチームへとじょじょに移行していけば、強豪としての歴史を築けるんじゃないすかねぇ。ゆくゆくは、ピアースやKGをアシスタント・コーチにして、伝統を引き継いでいくってのが、いい流れだと思います。セルツは歴史をつくるのが似合う。