ブーザーがまたひと騒ぎ

ドラフトのあと、最初に大きく動いたのはジャズでした。動いたっていっても、チームがなにかしたわけじゃなくて、プレイヤーがみんなオプションを行使したという動き。まず、チームを離脱するとみられていたPFカルロス・ブーザーが残留を決意。契約最終年のオプションを行使しました。
ブーザー残留に影響されたのかどうかわかりませんが、その後、Cメーメット・オクーとSGカイル・コーヴァーもオプションを行使。1年残留です。やー、みんなレブロンの夏に便乗しようってことなのかねぇ。
少なくともブーザーは、ケガして評価を落としたいま契約を探すより、勝手のわかっているジャズでもう1年がんばって評価を上げて、来夏の狂乱に乗じて高額契約を手にしようと思っているんでしょうね。さすがだ。
これでジャズは、サラリー総額がぐんと増えて、制限付きFAのPFポール・ミルサップに高額のオファーを出せなくなりました。ミルサップなしで7,000万ドルに達するんで、彼とサインしたらタックスラインを大きく超えます。や、厳しいね。ジャズとしては、ブーザーの退団を待って、ミルサップに5年4,000万ドルくらいのオファーを出したかったんだろうなぁ。こうなったらブーザーをトレードに出すしかないのでは。いきなりきつい局面を迎えています。

ユタ・ジャズ

  • 1 デロン・ウィリアムズ、メイナー
  • 2 ロニー・ブリュワー、コーヴァー
  • 3 C.J.マイルズ、AK47、ハープリング
  • 4 守銭奴
  • 5 オクー、コウフォス、フェセンコ、スートン
  • HC ジェリー・スローン御大
  • 1巡目20位:Gエリック・メイナー(VCU)
  • 2巡目50位:Cゴラン・スートン(ミシガン州立大)

やー、ブーザーが元気ならこの陣容でもいいんだけどね。ジャズは3番4番5番にケガが多いからな〜。やっぱりブーザー放出、ミルサップ残留ってのが理想だったよね。
このまま行くと、去年の戦力からミルサップが欠けるという、とても残念なロースターになりそうです。現状維持では、西のプレイオフは勝ち抜けないよなぁ。うーん。あとできることと言うと、キリレンコかブーザーかオクーをトレードに出す。それでサラリー総額を少しでも下げて、それをミルサップに回す。それくらいでしょうね。サンズのベン・ウォレスと交換するってのはどうだろう。難しいかなぁ。
新人は、エリック・メイナーとスートン。勝負強い攻撃型ガードのメイナーは、6番としてはいい補強。ただ、プレイが粗いはずなんで、そのへんがスローンにあまり好まれないような気もする。スートンはスパルタンズのNCAAファイナル進出の立役者のひとりですね。リバウンド中心の地味なプレイヤーでありながら、なぜかいろいろ小器用で頭もいいという、なんだか不思議な人。NBAでは4番になるかもしれません。ロースターに残れるかな。がんばってほしいですね。