ラーメンズ@東京グローブ座(大久保)

ひさしぶりに、くるり以外のライブをみにいった。ラーメンズのTOWER。おもしろかった。以下ネタバレ。
5部構成。まず箱芸。イントロですね。本編は箱芸+話芸。1部があやとりをめぐるすれ違い。2部は語感の話。3部はクイズ。4部は自意識の話。5部はとくにテーマ性のないコント。そしてまた箱芸。これがアウトロ。
やー、2部から4部までがおもしろかったなぁ。いちばんよかったのは2部。マシュマロとせんべいは、語感と実物の印象が一致しているという話。話題が「語感と実物」から「言葉と意味」そして「発言と妄想」へと変化して、最後はわけのわからんSF超大作に。話し言葉と、その言葉が示す内容との相違を、延々と語り続けていた。やー、おもしろかった。最初は意味不明だった言葉が、会話が進むにつれて誰にでもわかる言葉に変わっていくのが、お見事でした。会話の流れに無理がなくて、すごくわかりやすかった。すれ違った会話ってのはたいがいおもしろいもんだけど、計算されたすれ違いには、さらに気持ちよさも加わって、快楽的ですね。やー、楽しかった。
2部から5部は、すれ違う感情の熱量がどんどん高まっていく流れになっていて、そのグルーヴにひきこまれました。ただ、2部が質量ともにいいバランスだったのに対して、5部はテンポが早すぎて、ちょっとおいていかれた。あと、4部は会話より演技を楽しむタイプのネタで、勢いはあったけど、2部ほどおもしろくはなかった。1部から5部にかけて、じょじょにスピードアップしていく感じだったなぁ。1部は説明が長くて、間延びしていた。そのへんのコントロールもすごいですね。たぶんあの人たちは、会話をすれ違わせるマジシャンを目指しているんだろうな。