スウィート・シックスティーン

NCAAトーナメントが開幕。あっという間にラウンド2まで終わり、スウィート・シックスティーンが出そろいました。

SWEET 16

いまのところ、波乱はひとつ。09年ドラフトのファーストラウンド・ピック候補を3人も擁するウェイクフォレスト大が、1回戦で格下のクリーヴランド州立大に敗れています。前半開始5分で4-15と大差をつけられ、そのまま10点前後の差をキープされて、あっさり敗退。PGジェフ・ティーグ、SFアル・ファルーク=アミヌー、PFジェイムス・ジョンソンの3名は評価を落としてしまいました。とくにティーグは前半20分を2pに抑えられ、合計でも37分10p5a7toとかなりの不調ぶり。相手ガードのセドリック・ジャクソンが19p7r8a3sと数字を残しているので、だいぶ押されてしまったようです。アミヌーは17p6r、ジョンソンは22p8r4b。
ジェフ・ティーグ「まじサガるよ。トーナメントではけっこういいところまでいくと思っていたのに、1回戦で負けるなんてありえない」
アップセットを起こしたクリーヴランド州立大は、セカンドラウンドでアリゾナ大と対戦。FGを37%に押さえこまれて負けました。結果として、第12シードのアリゾナ大がスウィート・シックスティーンに。ここは成績はよくないけどPFチェイス・バディンジャー、Cジョーダン・ヒルがいて、PGのニック・ワイズも勝負強い曲者なんで、次に当たるルイヴィル大は嫌がるかもしれない。スウィート・シックスティーンでアップセットがあるとしたら、アリゾナ大か、UNCと当たるゴンザガ大じゃないすかねぇ。ゴンザガがしぶとい感じなのに対して、今年のUNCはなんだかやけにもろい印象があるからねぇ。
この段階で敗退したチームのなかでは、VCUのエリック・メイナーが期待通りの活躍でお見事でした。ファーストラウンドでUCLA相手に21p6r7aと奮闘。最後のショットが決まれば逆転勝ち、という場面にまでもっていったようです。この悔しさを糧に、NBAで勝負強いプレイヤーになるのでは。
UCLAは、メイナーの恐怖からは逃げおおせたものの、次のセカンドラウンドは突破できず。ケヴィン・ラヴの抜けたフロントコートが最後まで強化できなかったようで、ヴィラノヴァ大のPFダンテ・カニンガムに18p10r2a、SFドウェイン・アンダーソンに10p11r3aとリバウンドを拾われまくっています。PGダレン・コリソン、SGジュルー・ホリデイ、SFジョッシュ・シップのスリーガードも3人でターンオーバー12と不調。外も中もやられたんじゃあ、勝てないわねぇ。いまになって、ウェストブルックがすごかったんだってことがわかりましたね。去年の試合では、コリソンのほうがよさそうにみえたんだけどなぁ。
第4シードをとっていたワシントン大は、1つ下のシードのパーデュー大に負けて万事休す。残り1分からのショット2本をパーデュー大Cジャジュアン・ジョンソンにブロックされたそうです。ジョンソンは35分22p6r4b。SGイートワン・ムーアが14p3r6a、PFロビー・ハメルが7p8r3a。パーデュー大は完成度がいまいちだと言われ続けてきましたが、ここへきてがんばっています。試合をみるのが楽しみ。
今年は波乱が極端に少ない年のようで、第3シードまでの12大学がすべて残るのは史上初めてだそうです。すごいね。みんな名門大学にいるっていうプレッシャーに勝ったんだなぁ。このあとは、サビートが強豪を当たったときにどうなるか、グリフィンはどこかで止められるのか、そして本格化したジェラルド・ヘンダーソンはトーナメントでさらに伸びるのか、というあたりに注目したいと思います。やー、楽しみだなぁ。あとアレだな。テレンス・ウィリアムズの躍動的なプレイを早くみたい。ルイヴィルも開幕当初は低評価だったけど、よくここまで仕上げてきたねぇ。UCONNにリベンジしてファイナルまでいってほしいもんですな。
俺のエリート・エイト予想はルイヴィル、ミシガン州立、UCONN、メンフィス、ピッツバーグ、デューク、ゴンザガ、オクラホマ。UNCはこのラウンドか次で姿を消すような気がしています。戦力は十分だけど、ほかのチームと比べると勢いがないようにみえる。心配。それに比べると、デュークはヘンダーソンのオフェンスとシャイヤーの勝負強さに磨きがかかってきて、勝つチームの雰囲気が出てきている。デュークがかなりいくんじゃないかと思います。や、どうなるかなー。週末が待ち遠しい。