編集とは

編集者という病い

編集者という病い

幻冬舎、見城社長の本。彼の編集人生をまとめたものです。
書き下ろしは一部で、残りのほとんどは、彼がこれまでに雑誌や本などに寄稿した文章。まぁ、書き下ろすようなヒマはないだろうからねぇ。こうなるでしょうね。ひとつにつながった文章ではないんだけど、さまざまな機会に彼が残してきた文章を集めた結果、彼の人生が浮き上がってみえてくる、というつくりになっています。や、おもしろかった。
なにしろまぁ、話題性の強い本をたくさん手がけてらっしゃる方なので、本に出てくる人物も、有名人ばかりですわ。尾崎とか坂本教授とか、ユーミンとか郷ひろみとか。そういう多くの有名人と友人としてふれあいながら、彼らに本を書かせるタイミングを探っている見城社長。10年に一度のタイミングを見極めて、そのときに、その言葉でしか通じない必殺の一言を告げ、書く気にさせるんだそうです。すげえなぁ。住んでいる世界が違うので、書いてある内容にあまり実感をもてなかったんだけど、なかには俺の生活に共通する点もありました。人を刺激する言葉を持っているかどうかが、大切だってことね。そういう言葉を持っていれば、新しいものをつくれる。やー、俺ももっと一言の鋭さを磨かなきゃいかんなぁ、と思いました。好かれるか嫌われるか、一言で決まるからなぁ。や、先達の言葉は重い。彼の経験を本で読めるってのは、ありがたいことですな。俺もがんばろうがんばろう。