ジョン・シェイヤー

デューク大学ブルーデヴィルズ@パーデュー大学ボーラーメイカーズの一戦。なにかのトーナメントの決勝戦だったようです。NCAAはリーグの開幕前?にトーナメント戦をやるのが好きみたいね。いろんな慣習があるねぇ。
デュークをみるのはたぶんほぼ1年ぶり。去年はダマーカス・ネルソンを中心とするスモールラインナップで、高さがないせいか、いまひとつ押しの弱いチームだったんだけど、今年はどうでしょうか。この日のスターターはPGノーラン・スミス、SGジョン・シェイヤー、SFジェラルド・ヘンダーソン、PFカイル・シングラー、Cブライアン・ズーベック。ネルソンが抜けたポジションには、控えのシェイヤーが昇格。去年UNC戦で大当たりだった1番グレッグ・ポウラスと、5番のランス・トーマスは、今年はセカンド・ユニットへ。スミスの速さとズーベックの高さをコーチがかっているんでしょうな。ふむふむ。
パーデュー大学は初見。ランク10位以内だっていうから、評判のいいチームなんでしょう。スターターはPGクリス・クレイマー、SGイートワン・ムーア、SFキートン・グラント、PFロビー・ハメル、Cジャジュアン・ジョンソン。外のムーアと中のハメルが主力です。
試合はファーストハーフからデュークがリード。オフェンスがそれほど好調だったわけではないんだけど、ヘンダーソンが身体能力で、シングラーが判断力で、そしてズーベックは背の高さで、リバウンドをがすがす奪い、試合の主導権を握り続けていました。3人あわせて29リバウンド。この3人だけで、パーデュー大全体の26リバウンドを上回っていますよ。すごい。シェイヤーはポジションどりで負けても無理矢理つっこんでリバウンドを奪い取っていて、かっこよかったなぁ。デュークのほうが精神的に優勢だった。ときおり点差をつめられる場面もあったけど、そういう要所ではシェイヤーがスリーポインターを沈めて、相手を突き放していた。シェイヤーが随分頼れるプレイヤーになっていたなぁ。ここぞという場面で、怖がらずにいいショットを撃っていた。彼の相棒、フレッシュマンPGのスミスもよくやっていました。ペネトレイト主体の攻撃型ガード。ポウラスより身体能力が優れていて、相手の守備をかきまわせる。シェイヤーが走り回るタイプじゃないから、相棒は走れるスミスがいいっすね。ポウラスはシェイヤーと同じで、走るより撃つタイプだからねぇ。ポウラス&シェイヤーだとゲームがゆっくりになって、インサイドプレイヤーの少ないデュークには厳しいと思います。うん。スミス&シェイヤーはいいコンビになりそう。結局、76-60でデューク大の勝利。シェイヤーが36分20p(3pt3-6)4r3a、シングラーが後半どかどか追加点を入れて20p12r。スミス12p2a、ズーベック11分4p8r4pf。彼はファウルトラブルに陥りながらも、よくリバウンドにからんでいた。ヘンダーソンは守備で目立って、2p9r5a1s2b。彼はどうも身体能力をいかしきれていないような感じがするなぁ。ポウラスは3pt1-2、7p1aでした。まぁ、セカンドユニットですわね。ランス・トーマスが22分5p5r。
パーデュー大はジョンソンと控えSFのネマニャ・カレイサンがよく攻めて食い下がっていたけど、いかんせんリバウンドをとれないので、点差がいまひとつ詰められず、結果としては完敗。ハメル、ムーアを封じられたのが痛かったね。デュークのディフェンスがよかった。パーデュー大の外のエース、ムーアはファーストハーフ無得点でした。ついていたのはシェイヤーとヘンダーソンかな?よく追いかけて守っていました。終盤になって、ムーアがようやく決め出したころには、試合の行方はほぼみえていて、時すでに遅し、という感じでした。中のエース、ハメルもかなり苦しんでいたなぁ。スタッツだけみると15p8rだけど、内容ではあまりいいところがなかった。や、去年のデュークはインサイドの攻防で苦しんでいたけど、今年はそれなりにやれそうですね。ズーベックが戦力になってきたからかねぇ。シングラー、トーマス、マクルアもよかったです。彼らがハメルをよく止めていた。
や、パーデュー大はランキング9位のわりには、ホームでいいところをみせられず、残念でしたね。デュークも決して絶好調ではなかったと思うんだけど、それでも終始優勢にみえたもんなぁ。デュークはズーベックがもう少し伸びれば、かなりのところまでいくでしょう。去年よりは確実にいいし、あと少し、という感じがします。シングラーがいるうちに、強くなりたいところだね。インサイドの強いチーム相手にどう戦うか、みてみたいなぁ。や、デュークが春にどうなっているか、楽しみです。