FUJI ROCK FESTIVAL'08

ドラゴンドラ

土曜は朝から晴れ。山頂日和!山頂日和!ってことで、ライブをすっとばしてドラゴンドラいえー!やー、やっぱ快晴の日のDGDはアガるね。山頂に着いたらいきなりタイガーが俺たちをお出迎えしてくれましたよ。野郎、今年はタイガースのユニフォームを着ていました。ビール片手にタイガーと記念撮影。カラスと踊ったり、河童と握手をしたりして、動物たちと交歓。や、今年はライオンのやる気のなさが特筆ものでしたよ。あいつ、いったい何様なのか。タイガーや河童が仕事をしているときに、客相手にくだをまいたり、寝転がったりふんぞりかえったり。なんというキャラ立ちぶり!俺はそんな動物たちを横目に、水色の山頂Tシャツを買い、ビールを飲み、ドラゴンステージでフラフラ。いやー、サイレントブリーズまじアガるね!(´Д`)

怪しい3人組

山頂でまじアガりしていたら、山の家から何者かが出てきた。歌を歌いながら歩いてくる。怪しい。ハイジが「怪しい3人組のライブがはじまるよ〜」とか言ってる。すごく怪しい。男達はシルクハットをかぶって正装をして、詐欺師みたいなサングラスをかけている。そして「は〜いどうも〜、はいどうも〜♪」と歌いながら行進。なんだこいつら!
3人組は「グリーンステージへようこそ!」「怪しい3人組です!」とあいさつ。ボーカルの人が自ら「怪しいですか〜??」と切り出し、観客みんなが「怪しい〜」とレスポンス。なにこのやりとり!
妙なやりとりに続いて、連中は歌謡曲のぱくりみたいな歌を何曲も歌っておりました。白ネコのタンゴ〜タンゴ〜♪とか。恋のバカンスみたいな歌とか。あまりのひどさに客席爆笑。演奏は上手なのに、パフォーマンスが下世話。なんだこの3人組!
やー、朝からすごいものをみましたよ。どうもそいつらはベアーの好きなハッチェル特急楽団というバンドらしく、ベアーのおそろしさを再認識しました。フジロックで白ネコのタンゴって。

THE COURTEENERS

山頂でへらへら笑ったあと、鈴木さんのライブにそなえて下山。オレンジに行く途中でコーティナーズをながめました。若いのに古い歌い方で、そのせいかサングラスも妙に古くみえた。懐古主義のバンドなのかねぇ。おもしろかったけど、特別ひかれるものはなかったので、通過。

鈴木慶一/Capptain HATE and The Seasick Sailors feat. 曽我部恵一

オレンジコートに向かって歩いていたら、ステージから「オウライ船長〜♪オウライ船長〜♪」という、ものすごい曽我部風味のメロディが聞こえてきた。なにこの曽我部曲!と思いながら、フラフラとオレンジコートへ。鈴木さんを聴きながらまったり。途中でドラムサークルに行きたくなって、歌を聴きながら移動。したら曽我部がMCで「夕方には〜」とか言い出した!人のサポートで浜辺かよ!(´Д`) どこまで自由なんだ!

ドラムサークル

浜辺を聴きながら、キャバレー&ストーンへ。この日はサボテンブラザーズのライブ時間とずれてしまって、彼らの歌を聴けなかった。でもドラムサークルが開催中だったので、はじっこでペットボトルをしゃかしゃか。ストーンサークルはアガるね〜。売店でお土産を買って、またオレンジコートへ。

ROGER JOSEPH MANNING JR.

鈴木さんを聴きつつ移動。マニング先生もオレンジかヘヴンでやってくれればいいのになー、と文句をたれながら、レッドまでてくてく。
レッドに到着して、念願のマニング先生ライブ。編成は先生がセンターでキーボード、右にギター、左にベース、奥にドラムで4人だったかな。フロント3人にマイクが用意されていて、見事なコーラスワークを披露していました。アレだね。コーラスワークをきちんと聴かせるために、屋根のあるステージをとっているんだろうね。ライブを体感してはじめて、レッドを選んでいる意味がわかった。これなら仕方ないな、と思った。そういう美しさだった。
セットは、ソロ1枚目と2枚目から代表曲を並べたもの。クリーポーピーポーが聴けて大満足。先生の曲以外に、ギターとベースが1曲ずつ自作曲を歌っていました。どちらもいい曲。ベースの人の曲のほうが好みだったな。やーでもやっぱり先生の曲に比べると、流麗さがちょっと劣るねー。メンバーの曲もいい曲だなーと思って聴きはじめるんだけど、変化の少なさにだんだん飽きがくる。職人のつくる曲とか、職人が歌う歌ってのは、飽きがないんだよな。それがすごい。しかしまぁ、自分の持ち歌で2時間でも3時間でもセットを組めるのに、あえてメンバーに自作曲を歌わせるってのが素敵だね。素敵なはからいだ。いろんな音楽がいきいきと鳴っているほうが、いいライブになるもんなぁ。豊かなセットリストでした。
その豊かで優しいセットリストには、最高のサービスも用意されていましたよ。ライブ後半にゲストでジェイソン・フォークナーが登場。誰もが期待した通りに、ジェリーフィッシュ曲をやりました。That Is Why。ジェイソンが出てきた瞬間と、ステージ上のみんながザリズワーアアアアアア〜イ♪って歌ったときに、前方のお客さんが大歓声をあげていた。やー、あそこまで見事な演出をされちゃうと、やっぱりくらっとくるよなぁ。ジェイソンは1曲で帰りましたが、その後も1曲ジェリーフィッシュ曲をやっていました。いやいや、マニング先生の新曲も聴けて、ソロ1作目の名盤からも聴けて、メンバー曲も聴けて、さらにジェリーフィッシュまで聴けてしまいましたよ。演奏もよかったし、歌もよかったし、お客さんの反応もよかったし、なによりコーラスワークが最高だった。和音和音。もりだくさんなライブだったなー。いやいや、フジはいいねぇ。先生は「また2010年にくるよ!」と言って去っていきました。やっぱフジって原則として連続出場はなしなんすかねぇ。やー、先生のライブまたみたいなぁ。来年は音博で来てくれないかなぁ。