ケヴィン・ラヴ

ラウンド・オブ・16の初日。サイコT、クリス・ロフトン、ケヴィン・ラヴが登場。
サイコT率いるノースカロライナ大は、ワシントン州立大相手に今日もあっさり快勝。前後半ともにリードを奪って、危なげなく勝っております。相手も第4シードのチームなんだけどねぇ。UNCにとっては、まだ肩慣らしみたいなもんだろうな。サイコTは36分18p9r。UNCはPGタイ・ローソン&SGウェイン・エリントンが3pt2-7、アシスト0、ターンオーバー5と苦戦したにもかかわらず、68-47の圧勝です。なんだそれ。今日も控えSFダニー・グリーンが15p5rと縁の下で奮闘。強いなー。ワシントン州立大はSGカイル・ウィーヴァーが10p(FG3-13)7r5aでターンオーバー4。3pt0-3。彼の爆発がないと、やっぱり厳しいね。
ゼイヴィア大×ウェスト・ヴァージニア大は、ウェスト・ヴァージニア大PFジョー・アレキサンダー、SGアレックス・ルオフが18p10r、14p5rと期待通りのプレイをみせたものの、上位シードのゼイヴィア大を倒すにはいたらず惜敗。ゼイヴィア大はPFジョシュ・ダンカンが31分26pの大活躍。ウェスト・ヴァージニア大の猛反撃でオーバータイムにもちこまれ、延長も最後までわからない点差でしたが、控えSF B.J.レイモンドがラスト1分に逆転、だめ押しの2本のスリーをねじこんで劇的な勝利。79-75。すごい。
UCLA×ウェスタン・ケンタッキー大は、両チームのエースが対照的な出来。テキスト速報をみていたら「Layup by Kevin Love」と「Courtney Lee misses a jumper」が何度も繰り返されていた。やっぱり、ローポストで動けるエースとロングショット中心のエースでは安定感が違うね。Cケヴィン・ラヴのレイアップは、パスを受けて置くだけの、あのシンプルなショットなんだろうなぁ。文字からプレイが想像できる。ラヴは前半だけで15得点。チームもハーフタイムを21点リードで迎えました。が、後半はラヴが止められて流れが一変。UCLAがファウルを重ね、ウェスタン・ケンタッキー大の1番ティロン・ブラゼルトン、控えSG A.J.スローター、同じくベンチのPFボリス・スレイカムらがフリースローを着実にヒット。9点差にまで接近しました。UCLAはPGダレン・コリソン、SGラッセル・ウェストブルック、SFジョシュ・シップがそろって不調。さらにブラゼルトンがスリーポインター2発+レイアップを立て続けに決めて4点差。すわ!大逆転劇か!と思われたところで、ラヴ登場。彼がさりげなく点をとってリードをキープ。そしてシップがとどめのスリーポインターをヒット。残り4分半で9点差。ここで勝負あり。ラヴはそのまま点をとりつづけ、結局キャリアハイの29p(FG10-14)に14r4a4b。すーごい!この試合ではUCLA控えPFのジェイソン・キーフも18p12rの大活躍。88-78。ウェスタン・ケンタッキー大のSGコートニー・リーは37分で18点をとるも、FGは7-29で24.1%。ショットが入らないぶん、8r1a4s3bと大車輪でしたが、それでも力負け。やーでも拍手拍手!UCLA相手によくやったねぇ。
テネシー大のSGクリス・ロフトンは絶不調。前半わずか2得点。しかもハーフタイム直前、前半残り30秒のところで決めたフリースローのみ。チームもルイヴィル大のバランスのよい攻めに苦戦。前半終わってルイヴィル大が7点リード。結局、ロフトンが最初のフィールドゴールを決めたのは、後半8分が経過してからでした。彼はその後、逆転をねらって長距離砲を多発。でもほとんど決まらず、試合はそのまま終了。79-60。ルイヴィル大が相手のFGを33.9%に抑えて守り勝ち。ロフトンは15p(3pt2-11)3ターンオーバー。ルイヴィル大は5人が2桁得点する充実ぶり。シーズン中に平均10pを稼いできた4人、Cデヴィッド・パジェット、SFテレンス・ウィリアムズ、PFアール・クラーク、SGジェリー・スミスはそれぞれ10p8r3a、12p8r3a、17p12r2a、13p4rと役割をきっちりこなしております。いいチームだね。この4人のFGが18-28。
というわけで、UNC、ゼイヴィア大、UCLA、ルイヴィル大がエリート・エイトへ。今日のヒーロー、ケヴィン・ラヴは後半12分で15のターンオーバーをおかしたチームの戦いぶりについて、憤懣やるかたないご様子。
ケヴィン・ラヴ「ありえない。ありえないありえないありえない!それしか言えないよ!セカンドハーフのあの内容はまったくもってありえない。あんなことをしていたら、トーナメントを勝ち進むなんて夢のまた夢だ」