Holiday In Black@リキッドルーム(恵比寿)

鹿野祭りにいってきました。やー、だいぶすごしやすくなったねぇ。店舗を減らしたのがよかったのかなぁ。いつも出店してる小物屋みたいなのが、今回はなくなってたよね。野外フェスだと広さに余裕があるから店が多くてもいいけど、リキッドの2Fで店舗展開するのはさすがにちょっと手狭だったからねぇ。いい判断なんじゃないでしょうか。今回は最初から最後まで会場を狭いと感じることがなくて、休憩をとりながら気分よくすごせました。ありがたいありがたい。

DJ鹿野

俺は開場1時間後に到着。みなさんと合流して、フロアへ。DJ鹿野がミッシェルの「世界の終わり」を流していた。あらあら。ライブ前からずいぶん盛り上げるじゃない。

長澤知之

はじめてみる人。本人がギターボーカルで、バンドにギター松江潤、ベース、ドラム。松江潤がウェーブがかった長髪に少し太り気味の丸顔、そしてキッスTシャツという妙な風貌になっていた。どうしたんだろう。長澤知之は、スペシャでPVをみたときに中村くんのフォロワーなのかなーと思ったんだけど、そうでもなかった。中村くんっぽいのは新曲だけで、あとはよくある下北沢的なロックに聞こえました。新曲だけプロデューサーがついてるのかねぇ。全体的に、鬱屈した思いを高い声で叫んでいる感じ。歌声の高音が割れていて、変にヒステリックだった。あんまり好きじゃないなぁ。やっぱり中村くんの存在感ってすごいなー、と思った。

ZAZEN BOYS

ザゼンをみるのはいつ以来だろう。去年のCDJかなぁ。1時間の短いセットだったんだけど、前半キーボード中心、後半ギター中心で、2種類のライブをやっていた。向井がキーボードを弾く前半は、抑制のきいた仕上がり。音が変なバランスで散らばっていて、全体的にスカスカした印象でした。スカスカしてるけど、ツボははずさないというか、変なツボを狙い撃ちしているというか、妙なサウンドエステとかマッサージとかじゃなくて、ツボ押しだね。コースを突く変化球のようなロックンロール。ベースおさえめで、ギタリストはときおりギターを置いて機械をいじっていた。ドラムはひとりで大暴れしてぐわんぐわんグルーヴをうねり出していた。あのドラムすごいな。やー、しかし変なバンドだなー。のりづらいのりづらい(笑)後半は、向井がギターを持って、いつもの曲を連発。今度は音が過多。極端だなー。音がちょっと多すぎて、俺の好みではなかった。やー、おもしろかったけど、やっぱり俺の嗜好にはあわないなぁ。ナンバーガールも初期ザゼンもいまのザゼンも、おもしろいとは思うんだけど、好きな点がとくにない。頭ではおもしろいと思いながら、心にぐっとこないんだよね。俺はザゼンよりアコエレのほうが好きだな。やっぱなんつっても歌ものが好きだからね。アコエレのライブは好きなんだけどなー。不思議だなー。

DJ鹿野

宇多田ヒカル「ビューティフルワールド」スーパーカー「リクリエイション」など。スパカまじアガる。

休憩

会場外に出て休憩。まったり座ってコーヒーを飲み、おしゃべりを。

DJ鹿野

オアシス「ワンダーウォール」スギウラム「スターベイベー」など。スターベイベーをそのまんまフルで8分くらい流していて、さすがに疲れた。フロアが埋まって身動きできないときにループするタイプの曲は厳しい。頭が回る。

9mm Parabellum Bullet

いやーすげえ轟音。びっくりした。音源の通り、ヘヴィメタルに歌謡曲がのるようなスタイルだった。音が速くて多くてでかい。そしてMCは丁寧。ボーカルが「今日は必ず楽しんで帰ってください」「最後までくれぐれも楽しんでください」って言ってた。やー、おもしろかった(笑)9mmにはマーズヴォルタ的なミスマッチを感じるなぁ。マーズヴォルタはハードロックの古典的なボーカルを前に出して、そのうしろでサウンドがどこまでも広がっていってしまうスタイルなので、方向性はぜんぜん違うんだけど、でも同じようなミスマッチを感じる。鳴っている音に、本来のるべき歌ではない歌がのってる感じ。9mmの音はメタルの様式美に近いね。メタル歌謡曲。ものすごく速いリズムで「だがらだがらだがら」って鳴らしたあとに「だ!」って決めて、そこで歌謡曲が流れる気持ちよさ。やー、おもしろかったおもしろかった。アレだね。マーズヴォルタみたいなインプロ系じゃなくて、最近のイギリスのバンドみたいな、ビート好きの世代なんだな。きっと。アークティック・モンキーズとか、あのへんの若手と相通じるものがあるんじゃないだろうか。違うか。や、てきとうです。すみません。思うままに書いております。9mmはステージ上のパフォーマンスも動きがあってよかったな〜。ギタリストのエビぞりジャンプが忘れられん(笑)や、いいバンドだね。若者がこぞって支持する理由がよくわかる。みたらアガる。

DJ鹿野

ドーズ、ビーチズ、強い気持ち強い愛など。鹿野はどの曲も流しながら熱唱していた。9mmとモーサムの間なのに妙にウキウキした選曲で、ちょっと笑ってしまった。

MO'SOME TONEBENDER

最後の最後にトーンベンダー登場。この時点で21時半。遅い……。3人がすたすたと入場。武井はノースリーブ。水をはくパフォーマンスはなし。唐突に1曲目がラッキーフレンズ!うえーい!頭の中でアニマル隊を思い浮かべつつ、踊りじゃくってやりましたよ。その後もユーアーロック、ハングソングでもう大変。アルバム発売直後だのに変なセット!(´Д`) そしてようやく新作のパーティをやってから、古い曲。俺はトリガーハッピー以前のモーサムにはさほど興味がないのでよくわからなかったんだけど、カムという曲らしい。LSDの曲。昔の曲はやっぱりいまのものとくらべると一本調子だなー。でもそのあとにやった新曲のラヴも一本調子だったので、モーサムはあまり変わってないのかもしれない(笑)カウ曲はほかにエイティーン、バッドサマーデイブルーズをやってました。バッドサマーひどいな。音の数が多すぎてなにがなんだかわからん(笑)タイガー、スターズ、バッドサマーをたたみかけて終了でしたよ。退場間際に百々が「今日はやりきった。もうステージにはあがりません」ってアンコール拒絶宣言(笑)なんだそれ!やー、いろいろめちゃくちゃでおもしろかったです。やーっぱモーサムはおもしれえなぁ。いまバンドがうまくいってない時期だと思うんだけど、それでもちゃんとテンションの高いライブをやっていた。順調とか、結束とか、そういうことと無縁なのがいいよね。新曲だけみても、パーティ、ラヴ、エイティーン、バッドサマーって、バラッバラですよ。モーサムがなにをしたいのかさっぱりわからない(笑)ほんとにねぇ、すごい曲をつくるのに、ダメなバンドなんだよなー。そういうところがたまらなく好きです。モーサム最高!カウントダウン出演日が初日になっちゃってげんなりですよ。ぐぬー。ワンマンいきたいいきたいいきたい!(死)
というわけで、鹿野祭り終了。16時から22時半って、やっぱり長いなー。途中休憩してオットーと榎本くるみをパスしても、けっこう疲れた。楽しいことは楽しいんだけど、リキッドルームくらいの広さのスペースで6時間7時間は長いね。カフェが行列で入れなかったり、ソファーが埋まってたりして、いまいち休めないしなぁ。もうちょっと楽になると理想的なんだけどね。まぁでも、いいイベントですね。またいきたい。やー、いっしょに踊りじゃくってくれたみんな、ありがとう〜。またいこう!