FUJI ROCK FESTIVAL '07

初日。今年もまた寝ないで始発を待ち、ハイテンションで出発。新幹線が動いた瞬間に乾杯!おつまみはトリくんが家からもってきた高菜パンです。平焼きのパン生地にすみからすみまで高菜がつめこまれた、謎の一品。高菜の味が強いもんだから、パンなのにおにぎりを食べてる気分。や、さすがトリくん。朝からかますね。電車はあっという間に湯沢の駅に到着。今年の新潟は朝からすかっ晴れでした。やー、暑かったね。バス待ちで並ぶ間に日焼け止めをぬりたくり、準備完了。苗場にむかって出発ですよ。

サンボマスター

俺の今年のフジロックは、サンボマスターでスタート。サンボって、ライブハウスだと音が大きすぎてびっくりするんだよね。でもフジロックではそんなことなくて、音の大きさが空気とぴったりあって、とてもよかった。ハコにおさまりきれてないあの爆発力も好きだけど、山に響くサンボマスターもよかったなぁ。MCもふるっていた。あいつら、いつも誰かにかみついててかっこいいなぁ。や、フジロックって本当にいい舞台だと思う。どのバンドも、バンドの本質をみせつけるライブをやってる。サンボは熱い。それがきちんと伝わってきて、朝からアガった。トリくんに負けじと踊り狂い、それでもやっぱりトリくんは大変なテンションで、楽しくて楽しくて、彼に帽子を投げつけた。楽しかった。

HELLOGOODBYE

予想外の晴れ間に一同アガりっぱなし。こんな晴れた日は、山頂にいくしかないじゃない!ってことで、ブルーハッツをあきらめて、ドラゴンドラに乗るためにレッドへ。ゴンドラ券を買うときにハローグッバイを聴いたはずなんですが、とくに印象に残ってません。どんなバンドだったっけ?や、サンボが熱かったからなぁ。

ドラゴンドラ

今年もまた乗ってしまいました!DGD!やー、やっぱアガるねぇ。日射しがかなり強い時間に乗ったから、ゴンドラ内がすごく暑かった。でもそのぶん、窓から入ってくる風が気持ちよくて、風が吹くたびにさわやかな気分になりました。DGD最高!
山頂に着いたら、スーツ姿のおじさんが歌ってましたよ。誰?おじさんのライブはすぐに終わってしまって、そのほかに出し物もないようなので、トリくんと輪投げをしたり、キャッチボールをしたりして、まったり遊びました。輪投げいいね!ライオンが「カモン!」みたいなジェスチャーしてたから、輪を投げてみたんだけど、無視されたよ。ライオンの野郎!(笑)その後、輪投げしてたスペースで大縄跳びがスタート。人が多くて動きづらくなったので、DJブースのほうへ退避。ブース横のドラゴンターザンみたいなやつに乗って遊んだり、ドラゴンステージで踊りじゃくったりした。ドラゴンステージもいいねぇ。来年はあそこにも、もうちょっと長くいたいなぁ。その後、ハイジにからんだり、モグラとダンスバトルをしたりしてから、レストランでキーマカレーを堪能。山頂のレストラン、高いけど涼しいし落ち着けるしカレー旨いし、なかなかいいね。や、今年も山頂に大満足ですよ。ほくほく顔で下山。いやいや、山頂まじアガるね(´Д`)

フジファブリック

下界に戻ってレッドでフジファブ。いやー、フジはやっぱフジロックにぴったりだったね!1曲目からダンス2000で爆笑。後ろのほうで踊りじゃくりましたよ。速い曲ばかりですっとばすようなライブじゃなくて、渋い曲もちゃんと混ぜて、フジファブらしく、偏屈性をこれでもかとかもしてました。いいライブだったな〜。サーファーキングがバカすぎて最高でした。フジファブ、いいバンドになったねぇ。なんだかすごく感慨深いひとときだった。

JARVIS COCKER

ダンスからディスコへの2000つなぎを期待しつつ、グリーンへ。ジャーヴィスはなぜかリンゴ片手に登場。そして投げるフェイントをしてから観客に投下!なにその中途半端なフェイント!(爆笑)前半がFat Children→Don't Let Him Waste Your Time→Heavy Weatherでアガった。ジャーヴィスのヘロヘロダンスは健在。ショーマンシップをもってる人だねぇ。後半は歌い上げる曲中心。俺は前夜から不眠だったので、ここでダウン。終盤3曲くらい、うとうとしながら聴きました。まぁそれもフジだよね。去年も同じくらいの時間帯にミステリージェッツで寝たなぁ(殴)

RAILROAD EARTH

オーシャンまでヒマなので、今年まだいってないところにいこう!と思って、ヘヴンへ。レイルロードアース。名前からグランドファンクレイルロードみたいなのを勝手に想像していたんだけど、ぜんぜん違った(殴)ギターやヴァイオリンやマンドリンバンジョーを使って、にぎやかな演奏をする弦楽器バンド。楽しかった!ハヴェルカを彷彿とさせるような、愉快で豊かな音楽でしたよ。ヘヴンはこういうバンドがさらっとやってるからいいよなぁ、と思いながら、しみじみと楽しみました。途中でコロナビールを買って、ビール片手にフラフラ。やー、ヘヴン最高よね。

日野皓正クインテット

レイルロードの途中でちょっとだけオレンジに寄り道。日野さん。や、俺には渋すぎたね。ジャズあんまり好きじゃないしなぁ。ってことで、すぐさまレイルロードへ引き返しました。

OCEAN COLOUR SCENE

ヘヴンでまったりしたあと、長い道のりをてくてく歩いてレッドへ。オーシャン。やー、1曲目っから懐かしのRiverboat Songのイントロが聞こえてアガったよ。そのあともYou've Got It Bad、The Circleってブリットポップ全盛期曲を連発。いやいや、たまりませんでした。そのまま残ってればThe Day We Caught The TrainとHundred Mile High Cityをやるだろうってことは予想できたんだけど、ミューズの前にトイレにいったり酒を買ったりしたくて、中盤で脱出。オーシャンは変わらないバンドだなぁ。それはちょっとさみしいことだったりもするんだけど、やっぱり聴くといいもんだね。うんうん。

MUSE(ベストアクト)

というわけで、オーシャンを途中であきらめてミューズ!ミューズ!!ミューズ!!!気合入りまくりで前乗りしたのに、セッティングが長引いて定刻通りにはじまらなかった。うえー。それならオーシャンみたのに〜(涙)や、なんかギター10本分くらいチューニングしてたみたいね。そりゃあすぐにははじまらんよなぁ。ちょっと悲しい気分になりながら待つこと20分。ついにミューズのライブがスタートですよ!照明が暗転して、Knights Of Cydoniaが!モニターにはエフェクトをかけたマシューの映像!うえーアガる!ミューズまじアガる!アーアーアー!アアアアアー!って絶叫ですよ!しょっぱなからなんという感極まりぶり!やっぱ演出過剰で趣味偏重のバンドはいいよ!いい!
前半はブラックホールからの曲中心。ナイツ、マップと続いて、ヒステリアをはさんでからスーパーマッシヴ・ブラックホール。ドラマチックでありながら、激しさや荒々しさには転がっていかない、抑制のきいた展開。やー、お見事だったなぁ。曲終わりにはじょうずな日本語で「どうもありがとうーっ!」て。マシューは前半のなにかの曲で、弦の下に変な操作盤がついてる改造ギターを使ってましたよ。イントロでその操作盤をギュイーンイイイーンと動かし、ひとりご満悦。いやいや、もうほんと最高ですね。ナルシストって最高ですね!(殴)
ブラックホールの妙なノリでフラフラ踊ったあとは、バタフライ、フィーリングッドと2曲続けて懐かしい曲。フィーリングッドではピアノの前に座って優雅に演奏を。おぉ、マシュー素敵だ……と思いながらみていたら、野郎自分で自分に紙吹雪まいた!(爆笑)これが噂の自分紙吹雪か!(失笑)やー、いいものみたなぁ。すごい。自分好きにもほどがあるよ。なんて破廉恥な人だ。かっこよすぎる。マシューはギターもピアノもつねに恍惚の表情&ポーズで弾いていて、こっちも気持ちよくなりました。ふふふ……(恥)
自分紙吹雪の衝撃が残るグリーンステージに、インヴィンシブルが炸裂!イントロのギターがもうなにがなんだかわからん弾きっぷりでしたよ。指でコードをおさえるんじゃなくて、なにか道具をつかってキュイーンキュイーンって一音を高くしたり低くしたりしながら延々と伸ばし続けるのな。あれってなんていう演奏法?よく知らんのだけど、あんな凝ったことしてたんだねぇ。びっくりするやら笑うやら、いろんな意味で予想外でした。インヴィンシブルとそのあとのスターライトはマシューの歌が心地よくて、おだやかな気分になった。スターライトは1,2,1,3の手拍子つき。マシューが楽しそうに手拍子してるのをみたら嬉しくなってしまって、俺もスチャカチャカ手拍子しました。曲終わりのポーズも冴えていて、弦を弾いた手を空に向かってスパーンとあげる様なんて、もう完全にスターだったね。やっぱスタジアム埋める人はすごい。
最高のショウもいよいよ終盤。新作からの披露は終えて、恥ずかしげもなく、定番曲連打モードに突入です。まずはタイムイズランニンアウト。いっやー気持ち悪かった!(笑)ナウ・タイム・イズ・ルルルルルルルァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ニナーーーーーーウッ♪って歌うマシュー先生のなまめかしい歌声が最高でした。先生は声を伸ばすところがとてもとてもいいねぇ。声にも音にもグラデーションがあるんだよな。や、素晴らしい。美しい人だ。ドムのドラムもよかったなぁ。ランニングアウトがあまりにも嬉しくて、ドラムにあわせて腕降りっぱなしだった。本編最後はニューボーン。俺にとってのミューズとの出会いの曲です。たまらん。マシューがピアノの前にいって、あのイントロを弾きはじめたときにもアガったけど、ピアノからギターに換えるところでギターをぐわーって回したときはもっとアガったね!(笑)やーもうほんとかっこよかった。サポートでピアノ入れればあんな忙しいことしなくていいのに、あえてやってるのが最高。ミューズ大好きだ。ニューボーンの最後で、マシューはギターをぶん投げて破壊。さらにピアノもどかーんと倒して、スタスタスターッと帰っていきました。なんつうかもう圧巻よね。最高。
ニューボーンだけで終わるわけもなく、アンコールですぐさま登場。時間もだいぶおしてるしね、キュアーのためにさっさとやらないとね。つうわけで、あんなにドカドカ楽器をぶちこわしたにもかかわらず、さくっとアンコールへ。ギターうなったーーーーーっ!!(笑)期待通りのプラグインベイベーですよ!OGSのみんなとアイコンタクトして喜び爆発!マイプラグインベイベーって絶叫ですよ絶叫ですよ!ファンの期待通りに最高の曲を最高のタイミングでやってくれるミューズが好きだ。本当に演出上手。演奏がめちゃめちゃうまくて、メンバー全員にある種の華があって、楽曲がどれもこれもよくて、そしてみんな頭がおかしい。やーもう大変。やーもう大変。そりゃあねぇ、グリーンステージも埋まるわね。そんなサービス過剰のミューズのみなさんは、4万人の観客が満足する楽曲でフィニッシュ。もちろんストックホルムシンドロームですよ!ストックホルムシンドロームですよ!!イントロでガッツポーズですよ!!!やー、I Wish I Could絶叫できてよかった。最高最高。ヘッドバンギングしまくったり感電ポーズしたり祈ったりものすげえ跳んだりしてたら、終わったあとに知らない人にハイタッチを求められたよ。うえーいっつってタッチしてミューズに土下座して終演。やー、感動的だったなぁ。苗場でミューズでヘッドバンギングできる日がくるとはねぇ。感動ですねぇ。や、モニター前で完全に狂っていた俺のような人間にハイタッチを求めてくだすった方、ありがとうございました。当時は放心状態でなんのことやらわかりませんでしたが、あとあと思い出したらすごく嬉しかったです。ありがとうありがとうありがとう。
最後はまたしてもマシューがギターを破壊。ストラップを使ってジャイアントスイングをして、ピアノを倒してアンプをドカドカやって、しまいにはドムもドラムをひっくり返しましたよ。そしてマシューは帰り際に観客にむかって、おもむろに投げキッスをしていきました。投げキッスかよ!(爆笑)やー、マシュー先生のエンターテイナーぶりに降伏ですわ。すごいね。もう言うことなし。完璧だ。スケールがでかすぎて、ふだんみてるライブと満足感がぜんぜん違う。世界の天才の底力をみたなぁ。やー、満足満足。来日してくれてありがとうー!

  • 1. Knights Of Cydonia
  • 2. Map Of The Problematique
  • 3. Hysteria
  • 4. Supermassive Blackhole
  • 5. Butterflies & Hurricanes
  • 6. Feeling Good〜自分紙吹雪
  • 7. Invincible
  • 8. Starlight
  • 9. Time Is Running Out
  • 10. New Born〜ギター破壊
  • en.1 Plug In Baby
  • en.2 Stockholm Syndrome〜ギターをジャイアントスイング〜投げキッス

たぶんこれで完璧。ウェンブリーのダイジェスト版みたいなもんだね。濃縮された非常によいセットだったんじゃないでしょうか。ブリスを聴けなかったのは重ね重ね残念だれど、時間の都合ってのもあるから、それは仕方ないね。City Of Delusion、Sing For Absolution、Mustle Museumも聴きたかったなぁ。あとHyper Musicとかね。ミューズは盛り上がる曲たくさんあるからな〜。やー、ほんと最高のバンドですね。拍手喝采。素晴らしかった!

初日終了

ミューズに感動して満足したので、ここで初日は終了。宿に帰って風呂入って酒飲んで寝ました。キュアーもみてみたかったけど、朝から寝てなくて疲れたからね。グラストンベリーブルーハーブもあきらめた。ま、しょうがないね。フジロックはめあてをぜんぶみなくたって満足できるフェスだからね、とくに後悔はないです。楽しかった!