読了

巨人軍論 ――組織とは、人間とは、伝統とは (角川oneテーマ21)

巨人軍論 ――組織とは、人間とは、伝統とは (角川oneテーマ21)

ハマタさんから借りた野球本を読みましたよ。ノムさんの本です。いつも通り、野球の魅力をはき違えたしょうもない言葉の連続で、やれやれとため息をついてしまいましたよ。

野球というのはやり方次第で弱者が強者を倒せるところに本来の醍醐味がある。

アホか、って感じだよねぇ。野球の醍醐味は球を投げて打つことでしょう。あとは守りと走りかな。それ以外のなにが野球なんだ。この言葉ってさぁ、主語の「野球」をなにに変えても文章として成り立ってしまうんだよね。いかに本質をとらえていないかってことですよ。
ノムさんがすごいプレイヤーだったってのはもちろん知ってるし、監督としてもすごい結果を残したと思いますよ。今年のイーグルスに芯ができたのも、彼の功績なんだろうと思う。そういう面には敬意をはらいたい。でも、彼の語りはいいと思えない。スポーツにはデータをつかったかけひきが必要だし、勝つために努力するのはいいさ。でもそうやって野球の裏側ばかりを語って、それこそ野球の醍醐味だなんて言うのは野暮だよ。かっこ悪い。野球はもっと美しくて楽しいものだ。