長嶋さん

昨晩「巧守巧走列伝」を見ました。すみからすみまでおもしろすぎて、何を書いたらよいのやら。困ったもんです。長嶋さんが楽しそうに嬉しそうに野球を語っていて、それを見ているだけで幸せでしたよ。素晴らしいビデオだ。
内容としては、長嶋さんに「プロ野球界で守備・走塁の名手といえば誰か?」ていうインタビューをした映像が中心で、ミスターが誰それの名前を言うと、その人のダイジェストが流れるって感じ。千葉茂さんや苅田久徳さん、へそ伝さんは写真だけだったけど、60年代以降の選手はだいたい映像あり。長嶋さんが三塁線のゴロを一回転しながら捕るプレイも見られます。最高。
とくに名手と呼ばれた人たちは、ご本人が登場してプレイを解説。吉田義男がゴロのさばき方、高木守道バックトス、中登志雄が外野フライの予測、高田繁がクッションボールの処理、福本豊がリードの仕方、広瀬叔功が盗塁の意義、山下大輔が守備での足の運び方、蓑田浩二が補殺の極意を語ってました(以上、敬称略)。どれもこれも人生をかけて身につけた最高の技術論ですよ。感動。
そしてもちろん、長嶋さんも大いに語ってましたよ。内野ゴロはぜんぶ捕る気で守ってたそうです。「自分の捕れる範囲はね(笑)」ておっしゃってたけど、たぶんそんな穏やかなことは考えてなかったと思う。ぜんぶ捕る気ですよ。きっと。ミスターは走るのも大好きで、とくに一塁から三塁までの距離を走り抜くのが好きだったそうです。だからツーベースでも無理して三塁まで走ったと。いやー。だからこそお客さんを呼べたわけですよ。ほんとかっこいいなぁ。
や、というわけで盛りだくさんのビデオでした。ただねぇ、プレイの映像は少なくて、解説のほうが多いんだよねー。古い映像を見たい人には、ちょっと物足りないかも。
間違えた間違えた。へそ田さんじゃなくて、へそ伝さんでした。外野手で、どんなボールも正面で捕るから「へそ伝」と呼ばれたそうですよ。異名ってやつですね。