もやしもん

もやしもん(8) (イブニングKC)

もやしもん(8) (イブニングKC)

もやしもん8巻。ムトー、地ビールを飲むの巻。地ビール職人との会話から、ビールとはなんぞや?という深遠なテーマへと広がっていく、壮大な一作です。
いやーもう最高最高!いままで読んできたビール本のなかで、いちばん好き。もやしもんのなかでも、いちばん好き。素晴らしい出来です。ビールへの愛と理解がつまった一冊。
もちろん、マンガとしても優れています。余白を多くとったコマと、みっちり描きこまれたコマとのコントラストが絶妙。ビール蔵や農場、寝室の場面では、余白が静けさを生み出し、おだやかな時間が流れている。それに対して終盤、熱狂的になっていく展開では、描線が増えて、エネルギーが一挙に増す。あの高ぶりはすごい。いやーこれ、野外ビールが好きな人は必読ですよ。読むととにかくビールが飲みたくなります!拍手!