デッドライン・ディール - とりあえず言ってみる

デッドラインまであと2日。現時点でヒート、ラップス、サンダー、ホーネッツが大きく動きました。

決定

ヒートはラプターズからCジャーメイン・オニールを獲得。ほかにSFジャマーレオ・ムーン、1巡目指名権を受け取り、SFショーン・マリオン、PGマーカス・バンクス、金銭を放出。ピックは2010年以降のドラフトでラップスがロッタリーピックではない場合に、ヒートに移るそうです。ウェイドは「ジャマーレオ・ムーンは隠れた実力者だ」とコメント。

サンズはテリー・ポーターHCを解雇。アルヴィン・ジェントリーACをHCに昇格させ、ウルトラ・アップテンポ・スタイルに回帰することを表明しました。ジェントリーは、ダリアス・マイルズやQちゃんが走って、ジェフ・マッキニスがパスをほいほい放り投げていた頃のクリッパーズのHC。あれはただ走っているだけで、ランゲームとしての完成度はさほど高くなかったような記憶があるなぁ。まぁ、ポーターよりはいいだろうってくらいの感覚ですかね。ちなみにジェントリーは、ラリー・ブラウンやポップと同じチームでコーチングをしてきた経験があるようです。そうすっと、基本的には守備の人なのかねぇ。

アルヴィン・ジェントリーHC「私たち本来の姿、以前はできていた、あのハイペースなプレイスタイルを、いま一度このチームに取り戻したいと思っている。サンズはこのような惨状を呈するチームではないはずだ」

スティーヴ・ナッシュ「もうちょっとペースを上げて、オープンスペースをつくって、みんなが力を発揮できるようにする。それが僕にとっても、チームにとっても自然な、あるべき姿だよ」

サンダーは、PFクリス・ウィルコックス＋PFジョー・スミスという即戦力かつ満了契約のお得なパッケージにCデヴォン・ハーディンの獲得権もつけてホーネッツを誘惑し、Cタイソン・チャンドラーの獲得に成功。ホーネッツはそろそろHCを替えないと、ポールひとりでできることにも限界が出てきそうですな。

セルツはロースターの枠をあけるためにPGサム・キャセールを放出。キングスに譲渡して、2015年のセカンドラウンド・ピックを条件付きで獲得しています。

ピストンズは今オフ以降のサラリー・キャップに余裕をつくるために、ローテーション外のプレイヤー、SGアレックス・アッカーを放出。2011年のセカンドラウンド・ピックをつけてクリッパーズにトレードし、見返りに2013年の条件付きセカンドラウンド・ピックを獲得。地味に計画を練っていますね。

というわけで、いまのところいちばんいい補強をしているのはオクラホマシティ・サンダー。1番ウェストブルック、3番デュラント、4番グリーンと3人の若手が定着してきたところに、5番チャンドラーを加入させるってのは、理にかなった計画。グリーンの上背の問題も、チャンドラーがパートナーとしてカバーしてくれるでしょう。次のドラフトでは、空いた2番を獲ってもいいし、グリーンを放出してブレイク・グリフィンやグレッグ・モンローを獲りにいってもいい。なんなら、ジェニングスを獲ってウェストブルックを2番にしてもいいね。点取り屋であるデュラントのまわりに器用なウェストブルック、ディフェンシヴなチャンドラーを配置するってのは、とってもいいアイデアだと思います。サンダーの試合をみるのが楽しみだ。
ここから先は噂話です。相変わらず多いね。噂が。

噂

ブルズGMジョン・パクソンGMは、トレード・デッドラインが過ぎた段階で職を辞する模様。辞めるタイミングが違うんじゃないか。

そんなブルズが動かしている話のひとつは、PGラリー・ヒューズを出して、ウィザーズPGマイク・ジェイムズとCイタン・トーマスを獲るというもの。3人とも2010年には契約が切れるから大失敗にはならんと思うけど、ブルズはいま以上にベンチウォーマーを増やしてどうするんだろうねぇ。

ロケッツがロンロンとPFルイス・スコラを放出して、ジャズPFカーロス・ブーザーを獲るという噂がラジオで流されたそうです。これ、実現したらブーザーの怪我はその日に治りそうだなぁ。こわいこわい。

スパーズのカーターへのオファーは、メイソン、ボーウェン、オベルトに加えて、PGジョージ・ヒルを含めたものになるようです。それを聞いたダンカンは「結構なことだね。でも、一人のプレイヤーを獲るために何人も出してチームを解体するのは、望ましくないことだと思うよ」と言っています。

今年も意外と人気なカーターには、ロケッツが「似たもの同士ということで、Tマックと交換でどうですか」と話をもちかけてきた模様。差額はネッツ側がトレントン・ハッセルをつけて調整。

キャヴスのアマレへのオファーはSGウォーリー・ザービアック、PFアンダーソン・ヴァレジャオ、PF J.J.ヒクソンほかもろもろ。キャヴスはいまは動かないほうがいいんじゃないかねぇ。

キャヴスはアマレがダメならウィザーズPFアントワン・ジェイミソンを狙う模様。交換条件はやっぱりザービアック。ちなみにジェイミソンは2011-12年シーズンまで契約が残っています。2010年の夏がくる前に勝負をかけようという寸法か。

ヒート＆ラプターズの「失敗を交換すると成功になる」という好例をみたクリッパーズは、PGバロン・デイヴィス＋Cクリス・ケイマンでマヴスPGジェイソン・キッドを獲りにいったようです。マヴスの返事は、2010年に重たくなるから嫌だ、という一言。

なにが成功でなにが失敗かわからなくなってきたクリッパーズは、デイヴィスでロケッツSGトレイシー・マグレディを獲ろうとしている模様。

ランゲーム復活宣言に興奮したサンズSGジェイソン・リチャードソンが、さっそく自慢の愛車で制限速度をおよそ90km/h超えるランゲームを展開し、警察のご厄介になったそうです。

ランゲーム復活宣言でアマレ放出が疑わしくなってきたせいか、ブルズはクリッパーズでくすぶっているCマーカス・キャンビー、PFクリス・ケイマンの身分照会をはじめたそうです。

閉店セール中のキングスにて、ブレイザーズとサンダーがSFジョン・サルモンズを奪い合っているようです。オファーはそれぞれ、PFチェニング・フライ、PFジョー・スミスの満了契約。→サンダーはその後、スミスをホーネッツへ放出。

そんなキングスは、キャヴスにCブラッド・ミラーを差し出して「ザービアックとヒクソンをくれませんか？」と言ってみたものの、けんもほろろに断られた模様。

キャヴスは5番にはミラーではなく、キャンビーを入れたいと思っているようです。

シクサーズ首脳陣は、夏に契約が切れるPGアンドレ・ミラーについて、再契約が難しいならいま売ってしまおうと話し合っているのだとか。いやいやいや、ミラーを売ると大変なことになりますよ。去年おととしのナゲッツを思い出して。ナゲッツを。

ブレイザーズはアマレ争奪レースから下りて、PFラエフ・ラフレンツとSFトラヴィス・アウトロウでバックスからRJ＆PGルーク・リドナーを獲る方向に傾いてきたらしい。

ブレイザーズはラフレンツでどこまで手を伸ばせるか、綿密に検討中。RJのほかに挙がっている名前はウィザーズSFカロン・バトラー、ボブキャッツSFジェラルド・ウォレス、ウルヴズSFマイク・ミラー。

ドニー・ウォルシュがペイサーズ時代を思い出して、キングスCブラッド・ミラーにオファーを出した模様。ニックス側のカードはPFマリク・アレン。キングスは「ネイト・ロビンソンをくれるなら考えてもいいよ」と返答したとか。

キングスのもうひとつのお買い得商品、SFジョン・サルモンズにはマヴスが「スタックでどうですか？」と問い合わせをしている模様。

サルモンズに対しては、スパーズからSFブルース・ボーウェンとSFアイミ・ウドカのパッケージも届いているそうです。

まだアマレをあきらめきれないブルズは、ウルヴズに誘いをかけ、スリーウェイ・トレードを企んでいるそうです。ブルズがアマレを獲得し、ブルズPFタイラス・トーマス、PFドリュー・グッデンとウルヴズCジェイソン・コリンズがサンズへ。そしてウルヴズは、ブルズPGカーク・ハインリッヒとSGサボ・セフォローシャをもらうという筋書きが報じられていますが、それだけでは駒が足りないこともあって、実現性は低そうです。

そのスリーウェイ・トレードは呼び水にすぎず、実際はこの交渉をきっかけに、ハインリッヒ＋セフォローシャと、コリンズ＋カーディナルの交換が成立するのでは、という噂も出ています。

セルツがボブキャッツSGラジャ・ベルを狙っているとかいないとか。

そのために新人J.R.ギデンズを出そうとしているとかいないとか。

ここまでまとめたところで、ブルズ×キングス、ブルズ×ウルヴズのトレードが決定。そしてチャンドラーのサンダー行きは怪我でご破算になった模様。うえー。毎日状況が変わるなぁ。