新井英樹、また散る

RIN(4) <完> (ヤンマガKCスペシャル)

RIN(4) <完> (ヤンマガKCスペシャル)

知らぬ間に、RINが完結していました。
立石譲司との試合をじっくり描いて終了。やー、後半は消化不良の連続でしたなぁ。最後の試合の終盤はおもしろかったけど、それ以外はちょっときつかった。SUGARの中盤までは、天才ボクサーの高揚感と躍動感に満ちていて、ものすごくおもしろかったんだけどねぇ。あまりにも美しく、強いがゆえに、いろいろなものを壊してしまう人の話だと思って読んでいたんだけど、後半はむしろ逆で、なにもかも壊して、誰からも嫌われながら、それでもリングでは美しい、っていう人の話になっていた。で、そのリングでの美しさの描写はあまり描かれず、壊したり、嫌われたりする生活ばかりが描写されていて、読むのがちょっとつらかった。立石戦よりも、火の玉欣二との戦いのほうがおもしろかったなぁ。や、残念。やっぱりアレかねぇ。アッパーズがなくなっちゃったときに、一回気持ちが切れちゃったのかねぇ。新井英樹は雑誌に恵まれないなぁ。まぁ、ああいう作風だから仕方ないのかもしれないけどな。いっそのこと、ビームとかIKKIとかで、やりたい放題やったらいいんじゃないかねぇ。うーん。それも難しいのかな。