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悪について書かれた文章をまとめたアンソロジー。千差万別、いろんな悪がありますね。しかしまぁ、昔の文筆家の文章ってのはよくも悪くも自由ですごいな。読みやすくないが、そのぶん妙なおもしろみがある。アリアドニ・オリヴァ先生が初対面の女からおかしな話をもちかけられて、一人では手に負えず、ポワロさんに相談するって話。おもしろかったおもしろかった。クリスティ晩年の一作だけあって、終始落ち着いたトーンで書かれていた。文章には年齢が出ますなぁ。
- 作者: アガサ・クリスティー,中村能三
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1979/01
- メディア: 文庫
- 購入: 1人
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