FUJI ROCK FESTIVAL'08
RYUKYUDISCO
みなさんと別れて、ひとり奥地へ。途中、琉球でうひゃーっと踊りながら移動。
サボテンブラザーズ（リハーサル）
オレンジはドーベルマンがはじまっていなかったので、そのまま通過してキャバレーへ。サボテンブラザーズがリハーサルをしてました。開店前のバーにおしかけて酒を注文しようとして断られ、ストーンサークルへ。
ドラムサークル
さっそく叩いたった！金曜の朝11時台にいきなりストーンサークルにいくという暴挙でしたが、先客はたくさんいました。みんな、サークル好きね。ジャンべをスパンスパン叩いて遊んでいたら、あっという間に時はすぎ、大統領の出る時間に。あわててサークルを脱出。
THE PRESIDENTS OF THE UNITED STATES OF AMERICA
そして大統領いえー！2曲目か3曲目で到着したら、そのすぐあとにランプがきた！うへー！シーズランプ！シーズランプ！って叫んで踊りアガり。その後もバックポーチ、ピーチ、キックアウトザジャムと、期待通りのハイテンション懐メロ祭り。最高ですわー。ピーチであまりにもアガりすぎて、近場の外国人にからまれた。写真を撮られて爆笑され、円陣を組まされたので、この際もうやるだけやってやれ！と思って知らない外国人とピーチ大合唱。大満足。俺の体力はここで尽きました（早）
くるり
休憩をはさんで、くるり＠グリーン。
セッションスタートで、なぜか途中からかえるの歌に。げろげろげろげろくわっくわっくわっ。マイマイへのフリか？と思いながら待っていると、その後にはじまった1曲目は新曲でした。リキッドルームではやってなかったやつ。のびやかでいい歌だった。新曲からさっきの女の子、飴色につなぐマニアックなセット。さっきの女の子まじアガる！(´Д`) フジにぴったりですなー。あとはアマデウスをはさむヒットメドレー。ワンゲル、虹、ロック、東京、ばら。アマデウスは岸田とエディで連弾。ほかは岸田ギター。ワンゲル〜虹はくるりにしては珍しく、切れめなしで一気に演奏していた。うねりが切り替わる瞬間がおもしろかった。どれも完成度の高いパフォーマンス。いまのくるりは落ち着いているね。いくらか声がかすれたり、演奏がずれたりしたところがあったが、総じて安定していた。ばらの花がとくによかった。まぁでも、ちょっと余裕をみせすぎかなー。ロックンロールなんかやってないで、HOW TO GOをかましてほしかったなぁ。あぁいう緊張感が1曲でもいいからほしかった。
総合的には、前回のグリーンのほうがよかったな。なにしろ前回はRaceとHometownをやったからねぇ。青い空も最高だったし。あの年はワールズエンド歌い上げも感傷的ですごくよかった。完成度では今年のほうが数段上だけど、瞬間のきらめきは前回のほうが強かったね。まぁしかし、スタイルや仕上がりはどうあれ、グリーンステージで笑う岸田をみられたっていう幸せは、なにものにもかえがたい、美しいものではあるな。最後はワンマンと同じように、メンバー全員で肩を組んでおじぎ。いいライブだった。岸田、かっこよかったなぁ。岸田。
多和田えみ & Acoustic Soul Infinity
くるり後、ふらふら移動してアヴァロンで多和田えみ。ソウル系。歌い上げる人。上手だったし、楽しそうだった。
VERY BE CAREFUL
オレンジまで行って、ヴェリー・ビー・ケアフル。自分たちのノリを確立しているグループは強いね。にこにこと楽しんだ。マリオの歌をアカペラで歌っていておもしろかった。
JASON FALKNER
ヘヴンでジェイソン！最初は観客少なめ。じょじょに集まってきた。いい雰囲気だった。途中で少し雨に見舞われたけど、ジェイソンが「No more rain！」って叫んだら、そのあとはやんだ。曲はいつもの感じで、コンプリケイテッド・マンとか、アイドンマインドとか。速めの曲をやるときにMCで「みんなが盛り上がってくれたらうれしい。そうなったらファンタスティックだ。僕にみせてくれよ」というようなことをしゃべっていた。お客さんは楽しそうにしていたが、ジェイソンにその思いは通じただろうか。MCで「おーきにー！」って言ってたから、通じたのかな。最初から最後まで、ポップソング連発でいいライブだった。ラスト2曲は予告通り、ジェイソンの友達シゲル＆マーシが参加。歌わないでギターを弾いてるときの岸田はすごく楽しそうだよな。いい笑顔だった。ギターが増えたら音の厚みがさらに増して、喜びにあふれたライブになりました。やー、ジェイソンいいなぁ。
OZOMATLI
またオレンジへ。オゾを2、3曲。大好きな「Can't Stop」を聴けて満足。無条件にアガるバンドってのは、やっぱりすごい。
EGO-WRAPPIN'
ホワイト近くまで降りて、エゴ。ステージまでは行かなかったから、よっちゃんのお姿はみられなかった。新曲とか最近の曲とか。中山うりと違って、エゴはなにをやってもエゴだな。エゴでしかない感じ。歌に力がある。俺はどっちかというと、そういうバンドのほうが好きだなぁ。
mice parade
念願のマイスパレード！だったんだけど、時間が悪かったのか、俺の期待があさっての方向を向いてしまっていたのか、どうもしっくりこなかった。深夜だったらまた違ったと思うんだけどねー。夕空の下でマイスってのは、なにかイメージと違ったなぁ。演奏はよかったんだけどねぇ。聴いているうちに心変わりしてヴァインズに行きたくなり、下山。グリーンへ。
トクマルシューゴ
ホワイトをこえたところで、なおちゃんから「号泣！」というメールが。ヴァインズに間に合わなかった……。すっかり気落ちして動くのが面倒くさくなり、カサビアンを聞きながらごはん。エンパイアもクラブフットもやっていて、いい気分に。豚を買って苗場食堂に入り、トクマルシューゴをみた。ひとりで淡々と演奏していた。不思議な人だねぇ。しゃがんで楽器をパコパコ叩いて、いろんな音を出していた。
my bloody valentine（ベストアクト）
マイブラの前にブーツィへ。3部構成であることが発表され、ブーツィは3部まで出てこないというので、グリーンに帰還。ステージ外の坂に座ってマイブラ。
やー、すごかった。圧倒されたね。遠めで聴いても轟音だった。ギターノイズありきの音楽。ベースとドラムは装飾ではなくて、中心軸みたいなもんだね。とにかくノイズの美しい響きがすべて。リズムが轟音で鳴り続けるなかで、ギターが高音でうねっていて、それがときおりきれいなメロディを奏でて遊ぶ。見事なバランス。
メンバーは全員、終始、淡々とした演奏だった。MCはほとんどなし。踊るとか、アガるとか、そういうライブではなくて、ただただ聴き入った。あれは美学のなせる業だね。アーティストだ。生音で聴くマイブラは、CDよりも通りがよくて、曲によってはすごくポップに聞こえた。どの曲も演奏が丁寧で、完成されていた。これは本当に解散してたバンドなのか、じつはずっと練習してたんじゃないか、と思った。やー、数年ぶりのライブがあの密度ってのは、信じられないなぁ。ふつうにライブを続けているバンドよりうまいんじゃないか。びっくりした。
過去に名作をつくって解散したバンドが、数年後に再結成して、代表曲を中心に期待通りのパフォーマンスをみせたら、そりゃあいいライブになりますわな。文句なしのベストアクトでした。ちょっとみてブーツィに戻ろうと思っていたんだけど、最後のほうまでみてしまった。ラストは20分間のノイズ祭り。俺は10分くらい経過した時点でブーツィへ。聞くところによると、ノイズが止まる瞬間も相当よかったみたいで、そこまでみるべきだったかなぁ、と思った。
Bootsy Collins Tribute to the Godfather of Soul
マイブラ後にホワイトへ。もうそろそろ終演時間なのに、ブーツィはまだ出てなかった……。PA後方でみていたら、踊りアガる集団がものすごい人数になっていて、みていておもしろかった。俺はもう踊る元気がなく、ゆらゆらと楽しんだ。期待通りにゲロッパをやっていて、十分満足できたので、ブーツィが出てくる前に移動。
THE NEW MASTERSOUNDS
初日の〆はヘブンでニューマスターサウンズ。最後だってのにうきうきしちゃって大変。夜のヘブンは美しかった。楽しくて楽しくて、一日が終わるのが悲しくなって、ついピザを食べてしまった。夜中の0時にフィールドオブヘブンでいい音楽を聴きながら、ピザをつまみにビールを飲むだなんて、なんて贅沢だろうか。いやー、いい夜だったなぁ。
終演
というわけで、金曜は自分でもびっくりするくらいたくさんのアーティストをみました。全17組。サボテンブラザーズのリハーサル、ドラムサークルでの自演、遠まきに聞いたカサビアンを入れたら20組ですよ。がんばったなー。ベストアクトは前述の通りマイブラで、ほかによかったのは大統領、くるり、ジェイソン。やっぱりメロディのいいバンドはいいってことだな。
今年は三日間通してあまり食べなかった。ビールは毎日5〜10杯くらい飲んだけど、ごはんは少なめだったねー。初日はもつカレーと豚とさつま揚げとピザ（マルゲリータ）だけかな。行きの車内でコンビニの鰻重を食べて、あとはふつうに昼夜2食程度だった気がする。食べることより、歩くことがメインだったね。ニューマスターサウンズ後は宿に帰って飲酒して風呂に入って就寝。いい一日。
