ひょうげもの@マンガ夜話

第1夜終了。ひょうげものと山田芳裕について。変な擬態語、道具の細部へのこだわり、狂ったパース、デカスロン度胸星、秀吉のひげ、などなど、山田に関するおもしろい話題がまんべんなく語られていた。楽しかった。満足満足。信長がまっぷたつになるシーンについての盛り上がりが最高だったなぁ(笑)
やー、やっぱり山田芳裕といえば、大ゴマでかまされる、あの飛び出る腕ですよね。デカスロンで手に入れた、山田独自の遠心力。ゲストの山田五郎さんが「ルネッサンス前だ」と言っていておもしろかった。やー、教養のある人のつっこみはいいね。楽しい。
「ひょうげものは作風とテーマのバランスが優れている」というようなことが語られていて、なるほど、と思った。確かに、あの作品では利休という動きの少ないキャラクターを描くことによって、これまでの山田作品とは異質の深みが出ている。秀吉や政宗が出てきたときの「おぉ、山田キャラだ!」っていう楽しさと、利休がらみの話から醸し出される不気味な楽しさは、どちらもひょうげものの魅力だ。うんうん。やー、マンガ夜話はほんと、いい刺激になりますね。
山田はデカスロン度胸星で爆発して、不運で持ち場を追われたあと、おみっちゃん、ジャイアントでリハビリをして、ひょうげもので二度目の黄金期を迎えた。このタイミングでとりあげるのが、ベストだと思う。さすがマンガ夜話。お見事。ジャイアントも悪くはないんだけど、あれは3割バッターが2割6分しか打てなかったシーズンみたいなもので、特筆すべき時期ではないからね。ってか、デカスロンをつまらなくしたようなものだからな(暴言)
や、それにしても、前回シリーズで新井英樹、今回が山田芳裕って、夜話はここのところ、ちょっとヤングサンデーづいているねぇ。この調子で、次回は長尾謙一郎をとりあげてほしいものですな(無理)おしゃれ手帖について、みんなで真面目に語りあってほしいなぁ(殴)