くるり@リキッドルーム(恵比寿)

くるりエクレティック・カルテットのデビューライブを楽しんできました。
新編成バンド「くるりエクレティック・カルテット(仮)」はボーカルギター岸田、ベース社長、ドラムスボボ、ピアノエディの4人組。エクレティックってのはeclecticのことかねぇ。くるり寄合音楽隊みたいなことかな。ボボは54-71のドラマー。音博でも叩いていた人。エディは筋肉少女隊の人だそうです。すごい髭だった。
やー、ピアノの人がすごい弾くね。髭もすごいけど、演奏もすごい。ただ、おもしろいことはおもしろいんだけど、音がちょっと多すぎる気がするなー。ギターが一本減って、それがぜんぶピアノにまわっているから、鍵盤から出る音が多い。グルーヴが薄まって、華やかさが増した感じ。くるりは美を求めているのかねぇ。もう少しこう、ぐるぐる、ぐねぐねとした曲調のほうが好きなんだけどなぁ。
ライブは全体的にテンションが低く、リハビリのような雰囲気だった。感動のパシフィコ公演後、数ヵ月のブランクがあるから仕方がないとは思うが、それにしても歌詞のミスや演奏のミスが多かったなぁ。岸田が新曲演奏前に「練習」だと言っていて、事実その通りのパフォーマンスだったんだけど、新曲以外も練習のようだった。
ファンクラブイベントとして、なにか特別なことをやろうっていう取り組みではなかった。ツアー前に、不完全な形ではあるけれど、いち早くお披露目をしようっていう感じかな。デビューライブをファン限定で、っていうノリだな。たぶん。岸田はあまり乗り気ではないようにみえた。全体を通して不安定。いい曲もあったけど、なんだか妙に投げやりな曲もあって、だいぶ不完全燃焼。彼がライブ中盤に足下のセットリストをみながら「まだまだある」みたいなことをつぶやいたとき、それが全然しゃれになっていなくて、本当に疲れてみえた。無理してやってくれていたのかなぁ。
セットは代表曲中心。新バンドになってから日が浅いため、まだレパートリーが少ないそうです。ワルツツアーの延長みたいな感じだったなぁ。既発曲の練習より新曲の制作に重点を置いているようです。新曲のレパートリーがどんどん増えている模様。この日も3曲披露していました。新曲はほかにもレパートリーがあるらしい。
さよならリグレットはさわやかな歌。ピアニストに飲まれて、ピアノ曲をつくっちゃってる感じだったな。影響されやすいからなぁ。レ・ミゼラブルは変態的な音楽。歌謡曲みたいなベタなメロディにのせて、おかしなことを歌っていた。サビが「ちんぽこの音を鳴らす〜」とかそんな感じ。しかもハンドマイクでね。あのメガネ、いったいなにをしたいのか……(´Д`) カモメはカモメはスメルズ・ライク・ティーン・スピリットをセッションしているうちにできちゃったような曲。にぎやかで禍々しくておもしろかった。まぁ、どれもまだ実験途中という感じでしょうな。夏にどう化けているか、楽しみに待っていよう。
やー、久しぶりのワンマンってことでけっこう楽しみにしていたんだけど、完成度の低いライブだったなぁ。みていてすーごく楽しい曲もあったし、岸田が楽しそうに演奏している姿も何度かみられたけど、まだまだスイッチが入っていない感じ。本当のライブをみられるのは、ツアーが本格化してからですなー。ってか今週のライブに関しては、ファンクラブイベントより明日の対バンのほうが出来がよさそうだね。9mmやマスドレに刺激されて、一気に高まっていいライブをしそう。岸田はファンよりほかのバンドのほうが好きだろうからなぁ(殴)俺は選択を誤ったな。ぐぬー。無念。

9曲目以降は順番不明。ジュビリー、レ・ミゼラブル、ハム、スラヴ、東京、街、虹がよかった。ってか一年半ぶりの街にまじアガった。現時点でもかなりのテンション。次のツアーは街をがんがんやりそう。夏にはバンドも脂ののった状態になって、いつものやばい街が聴けるんじゃないでしょうか。うえー。街まじアガる!(´Д`) 街まじアガる!(´Д`) ハムは今回もまた、面妖で素晴らしかった。なぜあの歌はいつもおかしな仕上がりになるんだろう。不思議だ。色恋沙汰は人をおかしくするということかなぁ(違)