矢野顕子@NHKホール(渋谷)

矢野さんのワンマンライブにいってきましたよ。前半yanokami、後半ソロ。この冬はヨーロッパ企画くるり、矢野さん、麗蘭て、ぜんぶ着席ライブだ。やー、俺も大人になったなぁ(違)
yanokamiは英語曲中心。おおきいあいとか、気球にのってとか。やー、ハラカミさんの音はすごいねぇ。ビートがさらさらしていて気持ちいい。よかった。席が会場のはじっこだったせいか、最初は音のバランスが気になったんだけど、3、4曲聴いたら慣れた。歌+ピアノ+打ち込みであーいう一体感が出るってのは、やっぱりすごいよなぁ。ただこう、英語だと耳慣れないもので、歌が体にすいすい入ってこなくて、歌声がひっこんで聞こえてしまって、yanokamiっていうかkamiyanoって感じだった。ハラカミさんの音をもう少し弱くしてもらったほうが好みだなぁ。ばらの花ハラカミバージョンの音の感触がとってもよかったです。
矢野さんソロはグランドピアノで弾き語り。yanokamiではちょっと楽器化していた矢野さんが、ソロでは文字通り矢野顕子に。その違いがおもしろかった。春風とかエルレの最近の曲とか。カバー曲中心。すばらしい日々もやっていた。やー、春風がよかったね。水曜の春風もよかったが、この日の春風もよかった。矢野さんという人は、なんであんなに歌の力を引き出せるんだろうな。岸田が歌っているときにみえる風景とは違う、春風のもうひとつの表情がみえたようで、すごく嬉しかった。岸田のときは「揺るがない幸せが、ただ欲しいのです」がぐっとくるんだけど、矢野さんの歌では「ここで涙が出ないのも幸せのひとつなんです」がぐっときた。みえるものがまったく違っていたよ。あと「解けないように」もすごかったなー。こないだのあらきゆうこのドラムにも思ったんだけど、歌を理解して歌う人、演奏する人ってのは、本当にすごいね。歌が伝わってくる。フジオさんの歌、沖縄の歌、いもむしの歌もよかった。最後がひとつだけだった。ほわーっとなった。あったかくて幸せだなぁ、と思った。
矢野さんの歌をもっと聴きたいなぁ。今度はDavidを聴いてみたい。またいこう。