くるり@パシフィコ横浜(みなとみらい)

とってもいいライブだった。「ワルツを踊れ」というアルバムは、「THE WORLD IS MINE」の絶望やあきらめを燃やして空にかえすためのものでもあったのかなぁと、そんな感傷にひたってしまった。あのころの、なにもつかめずぼんやりとしていた歌が、昨日は高らかに、厳かに響いていた。それはとても感動的で、ギルティやアーミー、ワールズエンドを経て、最後にみんなが笑顔でブレーメンを歌い演奏したときの高揚感は、秋のツアーとは違った、特別なものだった。くるりはさまざまな道をたどって、いま京都に戻って、自分たちの歩みを祝福する歌を歌っている。俺がこれまでみてきたなかで、もっとも美しいくるりが、昨日横浜にいた。獰猛な美や、奔放な美ではなく、綺麗な美だった。本当に綺麗だった。くるりが光り輝いていたよ。嬉しかった。