くるり@神奈川県民ホール

アンコール以外は素晴らしかった!
くるり秋冬ツアー、後半戦に突入です。ツアー前半のライブハウス行脚とはすっかり趣を変えて、今日は大ホールでのライブですよ。ホール仕様のセットリストがどんな感じに仕上がっているか、楽しみにしながら行きました。神奈川県民ホールって初めて行ったんだけど、最寄り駅からけっこう歩くんだねぇ。道がややこしいらしく、地図もってる人がたくさんいました。俺は時間に余裕があったので、関内の街並みを見ながら、本屋に寄ったりしつつ、だらだら歩いて行きましたよ。移動中の音楽はもちろんアレです。ロッキンルーラ〜♪(殴)
開演30分くらい前に会場に着くと、グッズ売り場にすでに人だかりが。Tシャツが新しくなってました。NIKKIのジャケットをそのまま使った黒T。ん〜、あんま欲しくない(殴)あとCD&DVD売り場があって、2枚以上購入でNIKKIクリアファイルプレゼントってのをやってましたよ。2枚は無理だなーと思って静観。1枚だったらワールズエンドを買ってもよかったんだけどねぇ。2枚はちょっとなー。というわけで、売り場を通り抜けて座席へ。
席は前から3列目というびっくりポジションでした。近すぎ。近すぎて緊張するじゃんか。スピーカーの真ん前で、これ音だいじょぶカネーと開演前から不安。でも近いからうきうき。近すぎてどきどき。場内BGMはメロディがきれいな感じの洋楽でした。さっぱりわからんちん。席でフライヤーを見ながらぼけーっと待っていたら、本日の相方さん、もものさんが到着しました。お仕事明けだそうですよ。お疲れさまです。もものさんも近さにびびっていきなりハイテンションに。やー、緊張するよねぇ。
そして開演。携帯電話を切ってたから何時かわからなかったけど、たぶんほぼぴったりじゃないかな。待ちぼうけた感じがしなかった。いつもの5人がぞろぞろ出てきて、「こんばんは。くるりです」。そんでいきなりロックンロールがスタートですよ。久しぶりに聴いたー!いまのくるりにぴったりですな。ホールだからなのか、お客さんの反応はおとなしめでした。最初は岸田の声があんまり出てない気がしたけど、だんだん気にならなくなりましたよ。
続いて2曲目はスーパースターです。この流れはすごくしっくりきた。青空の下を歩く歌2連発って感じ。スタートダッシュはまだまだ続いて、すぐさまりりんりんに突入。CDよりさらに激しいアレンジ!岸田のギター小僧っぷりがかっこよかった。後半はセッションに突入して、たっしんが早くもステージ前方に!近っ!!(笑)前の方をざーっと歩いてから元の位置に戻って、今度は片足を上げて背を反らせて、コブラのようなポーズでプレイ!すげぇ!(笑)やー、CD出てから初めて聴くりりんりん、よかったっす!
こんばんはMCをはさんで、ハイウェイ、ばら、ベランダ、そして雨上がり、ベイベーと爽やかパートです。ベランダで岸田が歌詞を忘れ、苦悶の表情に。高崎では「僕なんかこうやってこの気持ちを歌にできる!」がかなり力強かったけど、今回は普通でした。やっぱ歌詞忘れるとテンション下がるのカネ。ベランダは演奏はすんごくよかったです。たっしんかっこえー。ベランダの後でアコギに持ち替えながらMC。「次はNIKKIから、ハードロッキンでブルージーな曲をやります。雨上がり(苦笑)」て。自分で笑うなよ!(笑)やー、雨上がりを聴くのは久しぶりっす。でもなんかあっさり終わっちゃったなぁ。短い歌だねぇ。コーラスがきれいでした。ベイベーもコーラスがよかった。あと歌い出しのところだけ岸田ひとりにライトが当たって、ひとりで弾き語ってたのもよかったです。弾き語りアコギベイベー聴いてみたい。
ベイベーの後はツアーの肝になりつつある濃密な時間、アーミータイムですよ。十分すぎるくらいにエコーを効かせたボーカルと、深く沈みこむようなリズム。今日も素晴らしかったです。前半は歌メインで普通にすぎるんだけど、後半は呪文めいた歌と胸をかき乱すリズムがぐるぐる回りながら押し寄せてくる感じ。赤照明が今日も映えてました。かっこよかった!今回のツアーは発車→爽やか→アーミー→濃厚→狂騒→ワールズエンドっていう流れのなかで、アーミーがすごくいい転換点になってると思う。
アーミーに続いて後半戦。トゥナイトです。これもよかった!鼻水出そうなくらい素晴らしかったです。ライブだと堀江のパイプオルガンぽい音が天井にこだまして荘厳な雰囲気。教会音楽だよね。大好き。アーミーからトゥナイトの流れはぜひ幕張でもやってほしいです。それがいまのくるりの頂点だと思うから。
ここでまたMC。「長いツアーのなかで、今日はこれをやろうあれをやろうとか言って、曲を変えたり、レパートリーを増やしながらやってるんですが、今日はライブでやったことない曲をやります」て言って、ハローグッバイのイントロが!!!くっはー!予想外の展開ですよ!最初のふぉーんふんふふんふんのところで涙腺がゆるみました。静かな立ち上がりからサビへ向けての高ぶり、そして泣き、もうすべて最高でした。名曲!
そしてここから怒涛のロックンロールショーがスタート。すっけべぇな女の子、トレインロックが立て続けに鳴りましたですよ。やー、軽い軽いと言われてるけど、ちゃんとロックなくるりも見せつけますですよ。岸田の小刻みなステップが見れて嬉しかったっす。NIKKI黒Tにチノパンの地味な出で立ちで、シンプルにかっこよかったです。でもしゅぽしゅぽが出なかった。やっぱライブハウスとは違うノリなんだろうなー。
ロックショーはまだまだ続きますが、ここでまたMC。横浜名物シウマイ弁当の話です。横浜育ちの堀江に言わせると、シウマイ弁当は何も残さずに食べなきゃいけないらしい。いままで杏を残してたっていう社長が、今日はぜんぶ食べました!って笑顔で報告してた。なんだそのMC(笑)さらに岸田がおもむろに「堀江さんのフェイバリットはハンバーグですよね」と一言。フェイバリットて。「好物は」って言うべきところですよ(笑)岸田英語だ(笑)堀江は子どもみたいな声で「うん」て答えてました(笑)なんだそのMC(笑)
話が終わって曲へ入ろうってなったんだけど、なぜか岸田が「ハンバーグ……ハンバーグ……」て謎の念仏を唱え出しました。お客さんぽかーん。岸田「ハンバーグ……お前らハンバーグにして食べちゃうぞ……ハンバーグ……ハンバーグわっしょい…ハンバーグわっしょい」て。お客さん苦笑(笑)ニセなまはげだ!(笑)「わっしょーい……わっしょーい」て手招きする岸田。ノリはじめるお客さん。そんでお祭りスタート!この始まり方いい!面白い!(笑)お祭りはマイクがエコー効かせすぎで変な声でした。ってかホールの反響が変だった。太鼓の音とかエコーが遅れて返ってくる感じ。ホールって難しいのう。でもノリはよかった!楽しかったっす。
さらにさらにワンゲル、水中モーター、ペーパー侍が続きます。ワンゲルと水中は同じ肌合いの曲だよね。いいつなぎ方。ころころ転がる水晶みたいなギター音が素敵。水中モーター聴きたいと思ってたから大満足でした。水中モーター楽しすぎる。もう終わりかと思ったらペーパー侍まであって、しかも後半は短いながらジャムもはさんで、素晴らしい演奏でした。岸田がギター抱えたまま堀江のところに行って、二人でキーボード弾いてたよ(笑)本編はまだまだ終わらず、バスとワークショップが続きます。ワークショップは初めて聴いた。リッケン!バッカー!はみんな手をあげたりはしないのね。あらら。俺は手はあげなかったけど、レスポンスはしておきました。楽しかった!これにて本編終了。もうなんとも盛りだくさんですよ。満腹。素晴らしかった!
もちろんアンコールの拍手は鳴りやまず、くるりのみなさんも5分と間をあけずに登場。万雷の拍手。ホールって拍手が響くのがいいよね。感動。そしてアンコール1曲目は赤い電車でした。イントロで歓声があがっていたよ。俺も嬉しかったー。初めて聴きました。ギターとかベースとかしっかり入ってるんだね。しっとり。
そして最後の曲。本編のときからクリフの横に置いてあったパソコンがステージ中央へ。岸田が「俺のマイコンです。ふだんこれでメールを打ったりエロ画像を見たりしてます。今日はこれでエロい世界へいざないますよ」とか言って、しばらくパソコン操作。そんでワールズエンドのギター音がパソコンから流れ出しました。ベースとドラムとキーボードはいつも通り。ギターのふわんふわん言う音がパソコン。岸田とたっしんはほとんど弾かない感じ。それで普通にワールズエンド。ん〜??パソコンの意味は?歌が終わると岸田はまたパソコンの前へ。なにやら静かに操作してる様子。ギターの音が少しずつ変化してるみたいだけど、俺にはよくわからなかった。むしろヒマそうなたっしんを見て気持ちが落ちたり、動かない岸田を見て退屈になったり、なんだか残念だった。それは違うんじゃないかなーと思いました。
くるりの動物的な演奏が好きな俺としては、動かないくるりを見るのは悲しくて悲しくて仕方なかったです。踊るイベントで流れてきたらまた別だったとは思うけど、ホールのライブであれはちょっと…。で、歌の後パソコンで音を変えて演奏に入るのかと思ったら、いろいろ操作して、ひずんだ音をフェードアウトさせて、あっさり終了。あれー。もう終わり??ゼップや高崎でやってた憑依ショーはやめてしまったんでしょうか。いつからパソコンに変わったんだろう。憑依ショーのほうが楽しかったよ……。長すぎるのはちょっといやだったけど、あっちのほうが動きがあったなー。んー。このラストは本当に残念でした。パソコン使ったワールズエンド、あれで完成形なのかな?だとしたらけっこう悲しい。
そんなこんなで、最後がちょっとアレでしたが、本編はすごくよかったです。ライブハウスツアーとは基本的な構成は変わらないけど、前より気持ちいい流れに仕上がってた。すごく心地いいライブでした。これにて純情派ツアー参加は終了。次はCDJ!フェスのお客さんに何を見せるか楽しみです。Armyとトゥナイト、ペーパー侍をがつんとかましてほしいっす。やー、楽しみ。

1. ロックンロール
2. Superstar
3. Ring Ring Ring!
4. ハイウェイ
5. ばらの花
6. The Veranda
7. 雨上がり
8. Baby I Love You
9. Army
10. Tonight Is The Night
11. ハローグッバイ
12. すけべな女の子
13. トレイン・ロック・フェスティバル
14. ハンバーグわっしょい
15. ワンダーフォーゲル
16. 水中モーター
17. Morning Paper
18. Bus To Finsbury
19. (It's Only) R'n R Workshop
en1. 赤い電車
en2. 退屈なWorld's End Supernova

(↓終演直後の感想)
ハローグッバイに感涙!!いい歌だ〜(ノД‐。)そして水中モーターが楽しすぎました。くるり最高!でもパソコン使ったワールズエンドはとっても退屈だったよ。
曲順を微妙に修正。ベランダで歌詞忘れて「うぬぅ〜」って顔をしてから、ギターを持ち替えつつ「NIKKIのなかからハードロッキンでブルージーな曲をやります。雨上がり」て言って、アコギ2連発だった気がしてきた。なんか今日はギターの持ち替えがやたらと多かった気がするけど、気のせいカネ。ギターの弦切ったときやってたのはなんだったっけ?やー、すぐ忘れちゃうなぁ。りりんりんの後半のセッション気味の時間が凄くよかったです。あとArmyは圧巻!今回の秋冬ツアーはもう〝ツアー「Army」〟でいいと思う(違)