街場のマンガ論

街場のマンガ論 (小学館クリエイティブ単行本)

街場のマンガ論 (小学館クリエイティブ単行本)

マンガ論という書名なのに、マンガを主題とする文章が少なかった。残念。内田さんの文章のなかから、マンガ関連のものをとり出して、無理やり一冊にまとめたという感じ。なかにはマンガとほとんど関係のない文章も混ざっている。マンガ論を期待して手にとったので、物足りなかった。マンガについて書かれた文章も、雑感ばかりでどれも話が浅く、心に残るものはなかった。マンガファンのための本ではなく、内田ファンのための本だと思う。この内容でマンガ論と称するのは、誠実ではない。